もう1つのトピックは、P67/H67マザーの販売再開だ。Sandy Bridge対応のP67/H67マザーは2月1日にインテルがSATAポートの不具合を発表して以来、すべてのショップで取り扱いをストップしていた。それから1ヶ月経った3月4日、ASRockとBIOSTARから修正済みのマザーボードが登場。各ショップのマザーボードコーナーの目立つ場所に並べられた。
4月以降の販売再開を覚悟していた多くのショップは、予想以上に早い復活を驚きながらも歓迎している様子だ。ソフマップ秋葉原本館は「新生活シーズンに間に合うタイミングで出たのは大きいですね。Sandy BridgeタイプのCPUもCore i7-2600Kを含めてある程度潤沢にそろっていますし、ようやく1月の水準に近づけるかなと思います」と語った。
なお、BIOSTARは同じタイミングで、Sandy Bridge用の新チップセット「Intel H61 Express」を採用したmicro-ATXマザー「H61MH」も投入している。価格は8000円弱だ。H61はH67チップセットの下位にあたり、SATA 3.0非対応なのが主な違いとなる。Sandy Bridgeの内蔵GPUが有効になる点は変わらない。
入荷したツートップ秋葉原本店は「廉価なCore i3も先行にして登場していますし、安くてそこそこ使えるマシンを組むのに最適な選択肢になりますね。マザーとCPU、GPUぶんの予算が2万円で済むのは魅力です」と話していた。
今後、2社以外のP67/H67マザーも順次販売が再開されるとみられるが、その時期は「(当初語られていた)4月以降となる可能性が高いと思います」(同店)。ほかにも複数のショップで同様の見込みを聞いたが、その理由を某ショップの仕入担当スタッフはこう語る。「メジャーメーカーの多くは、すでに購入したユーザーへの交換対応に追われていますからね。それが完了する目処がつき次第、販売再開となると思います。すでに再開しているメーカーは交換保証しながら販売というかたちですが、修正済みチップセットも供給ペースに限界があるので、1月に大量に売ったメーカーほど遅くなるのではとみています」とのことだ。
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