標準仕様モデル上位機のVPCSB19FJ/Bは、ボディサイズが331(幅)×224.5(奥行き)×23.9(高さ)ミリのフルフラット、重量が約1.76キロ(下位機は約1.72キロ)だ。実測では約1.732キロと公称値よりわずかに軽かった。ちなみにVAIOオーナーメードモデルは、重量が約1.64〜1.79キロとされている(構成によって異なる)。
本体の前面底部に内蔵するリチウムポリマーバッテリーの容量は49ワットアワー(11.1ボルト 4400mAh)で、公称のバッテリー駆動時間は約8時間(下位機は8.5時間)だ。従来機の標準バッテリーは容量が54ワットアワー(10.8ボルト 5000mAh)で、駆動時間が約4〜5.5時間だったため、容量を小さくしつつ、駆動時間が延びたことになる。
さらにオプションとして、底面に追加で装着できる標準バッテリーと同容量の拡張バッテリー(直販価格1万9800円)も用意されており、これを装着して標準バッテリーと組み合わせると約16.5時間(下位機は約17時間)もの長時間バッテリー駆動が可能だ。VAIOオーナーメードモデルの場合、バッテリー駆動時間は標準で約8〜9.5時間、拡張バッテリー併用時で約15.5〜19時間とされている(構成によって異なる)。
この拡張バッテリーにもこだわりは徹底されており、装着した状態では厚さが増すものの、フルフラットなフォルムを保てる(厚さは23.9ミリから32.7ミリとなり、重量は520グラム増える)。拡張バッテリーは、付属のアダプタを用いることで、拡張バッテリー単体でACアダプタに接続して充電できるのも見逃せない。拡張バッテリーの着脱は電源オンのままでも可能で、2つのバッテリーを必要に応じて使い分けられる。
放電は拡張バッテリーから、充電は標準バッテリーを優先するよう設定されているのもポイントだ。拡張バッテリーの残量がなくなったら、電源オンのまま外して拡張バッテリー単体で充電しておき、急速充電後に電源オンのまま再びセットする、といった使い方で標準バッテリーを予備電源的に運用しつつ、拡張バッテリーを積極的に活用できる。
また、バッテリーの電池としての特性も良好だ。スタンバイ状態では約3.8日、電源オフの状態では約115日待機が可能という。旧機種の「VAIO S1」や「VAIO Z1」シリーズでは電源オフの状態で約2週間の待機電力だったところを大幅に強化してきた。
前述の通り、標準バッテリー、拡張バッテリーともに急速充電に対応しているのもありがたい。わずか15分の充電で約14%(約1時間駆動)、30分なら約27%(約2時間駆動)の充電が可能だ。80%までの充電は約1.5時間、100%までの充電は約3時間で完了する。いざという時にも心強い仕様だ。
モビリティ(サイズ/重量)、スタミナ(バッテリー関連)の仕様に関しては、従来機も含めて比較表を作ってまとめてみた。フットプリントは従来モデルとあまり差はないが、大幅なスリム化と軽量化を果たしている一方、バッテリー駆動時間は標準値、最大値ともにグッと延びており、充電時間も速くなっていることが分かる。
VAIO S モビリティとスタミナの比較 | ||||
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モデル | 標準仕様モデル上位機 (VPCSB19FJ/B) | 標準仕様モデル下位機 (VPCSB18FJ/W) | VAIOオーナーメードモデル (VPCSB1AGJ) | 従来モデル (VPCS149FJ/P) |
フットプリント | 331(幅)×224(奥行き)ミリ | 329(幅)×228.5(奥行き)ミリ | ||
厚さ | 23.9ミリ | 27.6〜31.5ミリ | ||
重量 | 約1.72キロ | 約1.72キロ | 約1.64〜約1.79キロ | 約2キロ |
バッテリー駆動時間 | 約8時間(内蔵)、約16.5時間(内蔵+拡張) | 約8.5時間(内蔵)、約17時間(内蔵+拡張) | 約8〜9.5時間(内蔵)、約15.5〜19時間(内蔵+拡張) | 約5.5時間(S)、約8.5時間(L) |
バッテリー充電時間 | 約3時間(内蔵)、約2.5時間(拡張単体) | 約4.5時間(S)、約6時間(L) | ||
バッテリー容量 | 49ワットアワー(内蔵)、49ワットアワー(拡張) | 54ワットアワー(S)、81ワットアワー(L) | ||
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