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» 2011年03月14日 09時00分 UPDATE

古田雄介のアキバPickUp!:静かな週末、半休の秋葉原 (1/4)

3月11日昼過ぎに発生した地震とその後の広域に渡る電力不足の影響で、アキバは前例がないほど静かな週末を迎えた。それでも、破損したパーツの買い替えなどで足を運ぶユーザーの姿も。

[古田雄介(ぜせ),ITmedia]

「省エネしながらも、売り続けていきたい」――セーフモードで営業するPCパーツショップ

og_akiba_001.jpg ソフマップ リユース総合館前。閉じたシャッターに「本日営業中!」のポスター

 3月12日土曜日。普段は多くの人で賑わう秋葉原電気街だが、11日昼過ぎに発生した東北地方太平洋沖地震の影響で静かな週末を迎えていた。ほとんどのPCパーツショップは店を開いていたが、営業時間はまちまちで、17時ごろには半数近くの店舗が閉店。また、断続的な余震が続いているうえ、交通網が復旧しきっていないこともあり、街を歩く人は普段の平日以上に少なかった。あるショップの店員さんは「お客さんの数は台風で大雨になったときに近いです。半休状態ですが、仕方ないですね」と語る。

 地震の痕跡も各所に残っている。ソフマップ リユース総合館はビルの外壁の一部が崩れたため、中央通り側のシャッターを閉じて、反対側の入り口のみ開放。外壁が落下した中央通り側の歩道は通行止めとなっており、数人のスタッフが歩行者を迂回させる誘導を常時行っていた。そのほか、外装のタイルがはげ落ちたビルや、店内のパーティションにヒビが入ったショップもいくつか目に入る。フェイス秋葉原本店は「余震がまだ続いていますから気が抜けません。建物自体には致命的なダメージがないようですが、万一の際もお客さんの安全を確保できるように気を張っています」と話していた。

 営業中の店内も、電力不足を考慮して店内外の照明やデモ機の稼働を最小限に留める光景が多くのショップで見られた。液晶ディスプレイやデモ機の電源を落としていたツートップ秋葉原本店は、「なるべく電力を使わないように営業しようと思っています。地震でディスプレイが割れたので急いで買いに来たという方もいましたし、省けるものはカットしつつ、なるべく普通に販売していきたいです」と抱負を語る。

 ただし、流通に滞りも目立っており、「11日に入荷する分がまだ届いていないので、場合によってはたなに空きができてしまうかもしれません」(クレバリー1号店)といった声も複数の店舗で聞かれた。

 予想外の状況のため、各ショップの入荷状況や営業方針などはバラバラだが、それでも訪れたユーザーには「意外と普通に営業している」と感じる人が少なくなかった様子だ。12日にアキバを訪れたある男性は「地震の前からマシンが壊れていたので、この週末に中身を一新しようと思っていたんですよ。ちゃんと店が開いていて助かりました。大変そうですけど、がんばってほしいです」と話していた。

 実際、地震前の金曜日午前までに各ショップは新製品を含めた多くのパーツを仕入れており、12日夕方時点では(地震の影響で)品薄が目立つアイテムはみられなかった。

 秋葉原に限ったことではなく、まだ予断を許さない状態が続いているが、少なくともマシンが壊れたときに満足のいく最新パーツで組み直せる環境は整っているようだ。早期の復旧を願いつつ、次のページからは震災前に取材した新製品情報を紹介していきたい。

og_akiba_002.jpgog_akiba_003.jpgog_akiba_004.jpg 12日17時半ごろのPCパーツショップ密集エリア。人通りは少なかったが、多くのショップが営業していた(写真=左)。デモ機と液晶ディスプレイの電源を落として営業していたツートップ秋葉原本店(写真=中央)。外部照明を落としていたTSUKUMO eX.。エレベーターを使用禁止にして、1〜4階のみの営業に切り替えていた(写真=右)

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