3D立体視を存分に楽しむため、サウンド面にもこだわっている。バスレフ型のステレオスピーカーを内蔵し、ソニー独自のバーチャルサラウンド技術である「S-FORCE Front Surround 3D」に対応するのだ。高精度な空間音響処理技術により、音の定位がはっきりした臨場感あるサウンドが味わえるのはうれしい。
S-FORCE Front Surround 3Dがオフのままでも、ノートPCとしては低音の再生能力もあり、かなりメリハリの効いたサウンドが楽しめる印象だが、映画などのコンテンツではバーチャルサラウンド機能をオンにしたほうが、より音の定位が明確になる。例えば、俳優や女優の声と周囲の環境音、遠くから何かが近づいてくるような音などがはっきり区別され、より臨場感が増す。
なお、バーチャルサラウンド技術に関しては、ドルビーの「Dolby Home Theater V3」にも対応しているので、どちらか好きなほうを選べる。傾向としては、S-FORCE Front Surround 3Dのほうが定位感がクッキリとして、派手さがあるが、ソースによって印象は変わるので、コンテンツごとに聞き比べてみるのも面白いだろう。
以上、VAIO F(3D)のボディと3D立体視機能を中心に見てきた。近日公開予定のレビュー後編では、第2世代Core i7+外部GPUのパフォーマンスやキーボード、タッチパッドなどをチェックしていく。
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