ソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデル(15.5型モデル)では、CPUにより高性能なCore i7-2620M(2コア/4スレッド、2.7GHz/最大3.4GHz、3次キャッシュ4Mバイト)や低価格のCore i3-2310M(2コア/4スレッド、2.1GHz、3次キャッシュ3Mバイト)などが選べるほか、8Gバイト(4Gバイト×2枚)メモリ、750Gバイト(5400rpm)や640Gバイト(7200rpm)のHDD、BD-ROM/DVDスーパーマルチドライブ、英字配列キーボード、Lバッテリー、メッセージ刻印サービスなどが用意されている。
さらに、表示解像度1920×1080ドット(フルHD)の液晶ディスプレイが選択できるのはありがたい。このフルHD液晶ディスプレイを選ぶと、グラフィックス機能もAMD Radeon HD 6630M(1Gバイト)とCPU内蔵グラフィックスコア(Intel HD Graphics 3000)のハイブリッド構成となる。
グラフィックス自動切り替えの仕組みはNVIDIA Optimusとほぼ同じだ。基本的にACアダプタ駆動時は高性能なRadeon HD 6630Mを利用し、バッテリー駆動時は省電力なIntel HD Graphicsを利用するが、グラフィックスの割り当てが指定されているアプリケーションについては電源環境にかかわらず、指定したグラフィックス機能で動作する。例えば、バッテリー駆動時でも3Dゲームは高性能なRadeon HD 6630Mでプレイしたいという場合にも対応できる。
GPUの割り当てはAMDのユーティリティ「Catalyst Control Center」で行える。世界的にメジャーなアプリケーションについては、あらかじめ割り当てられているが、国産のアプリケーションなどは自分で行う必要がある。
GPU切り替えの際には、Intel HD Graphics 2000/3000の高速なハードウェアエンコード機能「Intel Quick Sync Video」が有効になるかどうかも気になるところだ。直販モデルの試作機を使ってCyberLinkのMedia Espresso 6.5で試したところ、問題なく利用できた。デフォルトで省電力GPU(Intel HD Graphics 2000/3000)に割り当てられており、ハードウェアエンコード/ハードウェアデコード機能ともに有効にできた。
なお、VAIOオーナーメードモデルでは14型ワイド液晶ディスプレイも選択可能だ。画面解像度は1366×768ドットもしくは1600×900ドットから選ぶことができるが、どちらの場合もグラフィックス機能はRadeon HD 6470M(512バイト)に固定される。
14型ワイド液晶を選ぶと、本体サイズが341(幅)×235.2(奥行き)×27.9〜36.2(高さ)ミリ、重量が約2.45キロからと一回り小さくなり、キーボードはテンキーがないデザインになる。カラーバリエーションは15.5型ワイド液晶選択時と同じ5種類だ。
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