「被災地で7割減なれど日本全体で軽微なり」──BCNが分析する“震災インパクト”その話は信じていいのですね(3/3 ページ)

» 2011年04月07日 20時21分 公開
[長浜和也,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

実績を伸ばすAndroidと長期集計で依然好調なiPhone 4

 説明会では、携帯電話の販売台数におけるスマートフォンの割合やOS別の販売構成比、製品出荷からの“初速”比較などが紹介された。それによると、携帯電話におけるスマートフォンの販売台数構成比は2011年3月で47.2%(資料には反映されていないが、口頭の説明では3月28日の週における集計で50%を超えるという)で、キャリア別では、ソフトバンクモバイルが68.2%と最も高く、次いで、NTTドコモの49.0%、auの28.8%となる。

 OS別の販売台数構成比では、Androidが2011年3月の集計で77.8%となった。Androidの成長に伴なって、キャリア別の販売台数シェアもNTTドコモがトップになり、2011年3月の集計で52.4%、2位のソフトバンクモバイルは25.7%で、auは18.1%、イーモバイルが2.4%と続く。なお、2011年2月から2011年3月の推移ではNTTドコモだけがプラス成長となっている。

 出荷開始からの“初速”販売台数では、NTTドコモのXperia arcが「今までにない記録」とBCNが評価するほどの勢いを示している。従来のXperia X10が“品不足”で勢いを失ったの対して、十分な数を用意したXperia arcは、勢いを維持しているという。また、長期間における販売台数累数の比較では、iPhone 4が依然として台数を増やし続けている。

 また、赤外線通信やワンセグ、そして、電子マネー機能を実装したスマートフォンの販売台数構成が50%に近づいており、日本の携帯電話特有の機能がスマートフォンでも普通に利用できるようになってきたことも示された。

携帯電話の販売台数におけるスマートフォンの構成比は2011年3月の暫定データで47.2%、3月28日の週には50%を超えたという(写真=左)。2010年11月以降急激に成長したAndroid採用モデルは、現在スマートフォンOSシェアで80%に近い(写真=中央)。出荷開始後からの販売台数推移“初速”を比べるとXperia arcの勢いが突出しているのが分かる(写真=右)

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー