テレビ機能は、AV統合アプリケーション「Qosmio TV Center」で利用する。リモコンの「TV」ボタンからでもワンタッチで起動可能だ。
テレビチューナーは3波(地上、BS、110度CS)対応デジタルチューナーを2基搭載する。内部で分岐・分波するので、本体へのアンテナケーブルは1本でOKだ(BSアンテナ用に電源を供給するか否かの設定もQosmio TV Center上で行える)。加えて、同社独自のメディアストリーミングプロセッサ「SpursEngine」とたっぷり録画できる1Tバイトの大容量HDD(7200rpm)を実装する。SpursEngineにより、番組のリアルタイムAVC(MPEG-4 AVC/H.264)録画が可能で、ビットレート2MbpsのEPモード利用時で1TバイトのHDDに最大1040時間録画できる。
Qosmio TV Centerは、番組の視聴、番組表や番組内容のチェック、番組検索、予約録画設定、録画番組の再生、メディアへの書き込みといったテレビ+レコーダーとしての機能に加え、番組情報をもとに出演者や登場製品、エリア情報などをそのままWeb検索できる「ホットワードリンク/気になるリンク」といった、インターネットサービスを組み合わせたPCならではの機能も実装する。
操作画面は番組表の「番組ナビ」、録画予約状況を示す「録るナビ」、録画した番組を管理する「見るナビ」と分かりやすく分類され、リモコン操作時は大きいサイズで個別表示、マウス操作時はフルHDの高解像度を生かした一括表示での画面に切り替えながら利用できる。地デジチャンネルの切り替えは2秒ほど。よくある家庭用地デジテレビと同様にアナログテレビと比べるとワンテンポ遅いが、1秒ほどで音声が先に出力されるのでさほど遅いとは感じない印象だ。また、PCを操作しながら子画面に番組を表示する「ながら見モード」ももちろん備える。
番組は、標準のMPEG-2 TSモードでの録画以外にSpursEngineを活用したMPEG-4 AVC/H.264での長時間録画が可能だ。録画モードは地デジ放送の場合でTS(約17Mbps)/XP(約10Mbps)/SP(約8Mbps)/LP(約5.5Mbps)/EP(約2Mbps)の5段階より選択できる。録画後のTSモード→(XPモードなどの)H.264変換のほか、顔検出によるシーン判別機能などにもSpursEngineが活躍する。特に、顔検出によるシーン判別機能「顔deナビ」が面白い。番組出演者の顔を識別し、その人が出ている場面へパッと手軽に移動できるほか、盛り上がっている場面やCMか本編であるかも判別してくれる。
録画した番組は、Blu-ray Discメディアや(AVCRECによる)DVDメディアへも記録(ダビング)が可能。家庭用レコーダーと同様にダビング10に対応する。640×360ドットに解像度を落としつつSDメモリーカードへのダビングする機能も備わる。また、SpursEngineを活用した超解像技術「レゾリューションプラス」により、SD解像度の動画データやDVDタイトルをHD解像度クラスに高画質化できる。
レゾリューションプラスの効果はコンテンツによって差があるが、付属するTOSHIBA DVD PLAYERで再生すればいいだけとほどよく手軽に利用できる(ただ、普段使用する動画再生アプリケーションでも自由に使えるとさらにうれしい)。また、YouTube動画の高画質化も行える(Internet Explorer 8用プラグインを同梱する)。
そして、家庭ネットワーク内のDLNA/DTCP-IP対応の家庭用レコーダーで録画した番組をPCで視聴できる「CyberLink SoftDMA for TOSHIBA」、PC内のメディアデータをテレビで再生できる「TOSHIBA Media Controller」、YouTube動画をテレビへ表示できる「TOSHIBA Media Control Plug-in」といったホームネットワーク機能も装備する。
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