「小型で十分という人が増えたのは確実」――Mini-ITXの一般化がめざましい古田雄介のアキバPickUp!(3/4 ページ)

» 2011年04月11日 11時30分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
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「久々にやっちゃった感があります」――Radeon HD 6790カードが出回る

Sapphire「HD6790 1G GDDR5」

 ミドルレンジの新しいGPUも登場している。Radeon 6000ファミリーで現行最下位となる「Radeon HD 6790」で、搭載カードはSapphireの「HD6790 1G GDDR5」と玄人志向の「RH6790-E1GH/DP」が出回っている。価格は順に1万7000円前後と1万4000円弱だ。

 Radeon HD 6790カードは、GDDR5メモリを1Gバイト搭載しており、コアクロックは840MHz、メモリクロックは1050MHzとなる。コア/メモリが775MHz/1000MHzのRadeon HD 6850を上回る仕様だが、ストリームプロセッサ数はHD 6850の960個に対して800個に減っている。なお、消費電力はHDF 6850の最大129ワットから最大150ワットに向上している。ただし、補助電源はHD6790 1G GDDR5が6ピン×2基となるものの、RH6790-E1GH/DPは6ピン1基のみとなっており、カードによって仕様が異なる。

 某ショップは「消費電力の高さがネックです。おそらく、今後登場するさらに下位のモデルとの性能差を調整するために、コアとメモリのクロックを高めたと思うのですが、その時点で売れ筋にはなり得ないラインアップかなと思います。HD 5830以来の『やっちゃった感』がありますね」と語る。

 それでも、価格が落ち着いたころに選択肢の1つになるという期待の声はいくつか聞いた。ドスパラ パーツ館は「HD 6850との価格差が今は2000〜5000円程度ですが、5000円差が普通という感じなればニーズが出てくるかなと思います。そのころには1万円台前半になっているでしょうし、割安でそこそこの性能を求める人に選ばれる可能性はありますね」と話していた。

玄人志向「RH6790-E1GH/DP」(写真=左)。写真手前のRadeon HD 6850カードは2万円前後で出回っている(写真=右)


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