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» 2011年04月11日 17時00分 UPDATE

さらにできるようになったな!:6万円台の第2世代Core i5搭載15.6型ノート――「K53E」を試す (3/3)

[望月瞬(撮影:矢野渉),ITmedia]
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グラフィックスが若干弱いが、それ以外は良好なパフォーマンス

tm_1104asus_23.jpg Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 いくつかのパフォーマンス指標を見ていこう。最初にWindows 7標準の性能評価機能であるWindowsエクスペリエンスインデックスは、Sandy Bridge世代のHDD搭載ノートPCとして順当な結果。目立って低いスコアも高いスコアもなく、言葉は少々悪いが「そこそこ高いレベルでバランスよくまとまっている」という印象だ。グラフィックスのスコアが「4.7」と少し低いが、3Dグラフィックス以外では使っていて描画が遅く感じる場面は特になかった。

 もちろん、HD動画もスムーズに再生でき、CPUパワーにも余力がある。インターネットコンテンツやオフィスアプリの使用、撮影した写真や動画の編集など、普段使いのPCとしてパワフルに活用できるだろう。

 一方で、ゲーム用グラフィックスのスコアは「6.1」とまずまずなのだが、定番のベンチマークテストであるPCMark VantageのGaming Suites、PCMark05のGraphics、およびFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3の結果は思ったより伸びなかった。実際の感覚としては、カジュアルなゲームなら(FINAL FANTASY XI程度なら)問題なくプレイできるが、最近の3Dゲームを高解像度・高品質グラフィックで楽しむには力不足だ。

 なお、テスト結果のグラフには旧世代の15.6型ワイド液晶ディスプレイ搭載ノートPC「K52F-SX003V」のスコアも併記した。K52F-SX003Vは2010年2月に発売されたモデルで、ArrandaleコアのCore i3-350M(2.26GHz)、Intel HD Graphics、Intel HM55 Expressチップセット、2Gバイトメモリ(PC3-8500)、320GバイトHDD(5400rpm)、64ビット版Windows 7 Home Premiumといったスペックを備えており、当時の実売価格が7万円台半ばだった。

 これと比べると、約1年で全体的な性能が大きく向上し、しかも価格が1万円程度も下がっており、コストパフォーマンスの確かな進化が実感できる。

tm_1104asus_24.jpgtm_1104asus_25.jpg PCMark Vantage x64(1024×768)のスコア(グラフ=左)、PCMark05のスコア(グラフ=右)

tm_1104asus_26.jpgtm_1104asus_27.jpg 3DMark06(1280×768)のスコア(グラフ=左)、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコア(グラフ=右)

 参考までに、BBench 1.01(海人氏作)でバッテリー駆動時間も計測してみた。K53E内蔵の無線LAN(IEEE802.11g)で常時接続し、BBench 1.01の設定は「60秒ごとのWebページ巡回」と「10秒ごとのキーストローク入力」とした。Windows 7の電源プランは、ASUS独自の電力管理ユーティリティ「Power4Gear Hybrid」ではなく、Windows 7標準の電源プラン「省電力」を使った。

 結果は何と約6時間40分で、正直これには驚きだ(バッテリー残量5%で休止状態へ移行)。電源プランを「バランス」に設定してパフォーマンスを上げたり、動画再生をしたりすれば、もっと駆動時間は短くなるが、据え置き利用がメインのノートPCとしてはかなりのスタミナといえる。家の中や会社の中などで持ち運んでバッテリー駆動しても、精神的に余裕を持って使えるだろう。

価格はもちろん、必要十分な性能と機能、そして上質な外観を求める人に

tm_1104asus_28.jpg

 冒頭でも述べたように、K53Eは6万円台の低価格ながら、CPUのCore i5-2410Mをはじめとして基本スペックが充実している。

 3Dゲームや3Dグラフィックスをバリバリと楽しむのは厳しいが、Webアプリケーションを含めたインターネット利用、オフィスアプリケーション、映像、画像、音楽の再生と簡単な編集など、大半の用途は快適にこなす。

 K53Eならではという独自機能や付加価値となるソフトウェアはほとんどないものの、こうしたシンプルな設計は多くのユーザーニーズに合致するのではないだろうか。

 液晶ディスプレイやテンキー付きキーボード、タッチパッド、本体のインタフェース類、発熱と静音性といった面でも、うまくまとまっている。むしろ発熱と静音性は優秀な部類に入り、15.6型ワイド液晶搭載のノートPCとしては、バッテリーの駆動時間が長いのも心強い。

 また、マット仕様で指紋が付きにくい天面、ヘアライン加工のアルミを採用したパームレストなど、ボディデザインも上質だ。一見すると地味な印象を受けなくもないが、決して安っぽいわけではなく、6万円台のノートPCとは思えない静かな存在感がある。K53Eのような落ち着いた外観を好むユーザーは多いと思う。コストパフォーマンスに優れたシンプルな据え置き型ノートPCを求めるなら、ぜひ候補に加えておきたい製品だ。

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