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» 2011年04月12日 17時53分 UPDATE

圧倒的な存在感:こだわりのケースに身を包む“超爆速”マシン――「G-Tune MASTERPIECE i1520PA3」 (1/2)

ゲーム専用ブランド「G-Tune」の中でも、ひときわハイエンドなグレードが「MASTERPIECE」だ。現行最速のCore i7-990X、24Gバイトメモリ、2枚のGeForce GTX 580によるグラフィックス、そしてSSDストライピング……この仕様はただごとではない。

[小川夏樹(撮影:矢野渉),ITmedia]

最速のCore i7-990X Extreme Edition(Gulftown)を搭載

og_gtune_001.jpg G-Tune MASTERPIECE i1520PA3

 「G-Tune MASTERPIECE i1520PA3」(以下、i1520PA3)を簡単に言えば「Abeeオリジナルケースを採用した爆速マシン」である。基本的なスペックを挙げると、CPUにCore i7-990X Extreme Editionを採用し、メインメモリが24Gバイト、起動ドライブはSSDのRAID 0(スパニング)構成で、さらにグラフィックスはGeForce GTX 580の2way-SLIという内容だ。そしてこの超ハイエンドなパーツ群を、MASTERPIEC専用のAbeeオリジナルケースに詰め込んでいる。

 本機に搭載されるCore i7-990X Extreme Edition(Gulftownコア)は、現在コンシューマー向けで最高の処理性能を持つCPUだ。CPUソケットはLGA 1366、製造プロセスは32ナノでコア数は6、Hyper-Threading技術によって12スレッドを同時実行できる。内部的に同じCore i7-980Xとの違いは動作クロックで、Core i7-990X標準では3.47GHz(980Xは3.33GHz)、TurboBoostによる1コア動作時の最高クロックは3.73GHz(980Xは3.60GHz)と向上している。

og_gtune_002.jpgog_gtune_003.jpgog_gtune_004.jpg CPUにGulftownコアのCore i7-990X Extreme Editionを採用。メモリも最大の24Gバイトと大容量だ(写真=左)。CPUソケットはLGA 1366、製造プロセスは32ナノメートルで、コア数は6、Hyper-Threadingによって同時に実行可能なスレッドは12。Core i7-980Xとの違いは単純に動作クロックだけだが、標準で3.47GHz、Turbo Boostによる1コア動作時の最高クロックが3.73GHzまで引き上げられている(画面=中央)。マザーボードはIntel X58 ExpressにICH10Rを組み合わせたMSIの「X58A-SD40」だ(画面=右)

 もちろん、システム全体のパフォーマンスや快適さは、CPUだけで決まるわけではない。メインメモリやストレージ、グラフィックスといった各コンポーネントとのバランスも重要だが、前述したようにi1520PA3は、その辺りも抜かりなく高いレベルでまとめられている。高性能パーツをふんだんに使って仕上げた、まさに“極上仕様”のマシンだ。

 一方、TDPが130ワットにもなるCore i7-990Xに加え、ハイエンドGPUであるNVIDIAのGeForce GTX 580がSLI(最大消費電力220ワット×2)で動作しており、これにあわせて電源ユニットも1200ワットの大容量モデルを搭載する。電力不足や節電が叫ばれる昨今だが、省電力とはまったく無縁の仕様であることをあらかじめお断りしておく。

チップセットはGulftown対応のIntel X58 Express

og_gtune_005.jpg MSIのIntel X58 Expressマザー「X58A-SD40」を採用

 GulftownのCPUソケットはLGA 1366なので、利用できるチップセットはIntel X58 Expressになる。今回評価したi1520PA3には、Intel X58 ExpressとICH10Rを組み合わせたMSI製マザーボード「X58A-SD40」が採用されていた。これは市販されている「X58A-GD65/GD45」のOEM専用マザーだろう。X58自体は、登場からおよそ3年が経過しているものの、X58A-SD40はUSB 3.0やSATA 3.0(6Gbps)に対応し、さらに2.2Tバイト超のドライブも認識可能と、最新のチップセットに見劣りしない仕様だ。

 メインメモリは、3チャネルあるメモリチャンネルの1チャンネルごとにDIMMスロットが2つ用意され、全部で6スロット構成となる。この6スロットすべてに4GバイトのDDR3-1333メモリモジュールが装着されており、チップセットの上限である24Gバイトまで積んでいる。そのためOSは、大容量メモリのメリットを最大限生かせる64ビット版のWindows 7 Ultimateが標準だ。

 起動ドライブには、速度で定評のあるインテル製SSD(容量は160Gバイト)2台をRAID 0のスパニング構成としている(インテル製ストレージ管理ソフト「インテル・ラピッド・ストレージテクノロジー」で管理)。起動ドライブは320Gバイトだが、データ保存用に別途2TバイトのHDDも装着されており、容量不足の心配はまずないだろう。

 インタフェースとしては、IOパネル部にPS/2ポート×2、USB 2.0×8、拡張スロット用ブラケットにUSB 3.0×2、ギガビットLANポート、オーディオ関連のジャック×6が用意される。また、フロント上部にも2基のUSB 2.0、ヘッドフォンとマイクジャックが並ぶ。光デジタル音声出力やeSATAポートなどはないものの、必要十分な構成だ。

グラフィックスはGeForce GTX 580の2way-SLI!

og_gtune_006.jpg 「ZOTAC GeForce GTX 580」

 前述したように、グラフィックスは2枚の「ZOTAC GeForce GTX 580」を2way-SLI構成で利用する。すでにGeForce GTX 590が登場しているとはいえ、まだまだ十分にハイエンドなGPUだ。今後登場してくるDirectX 11ベースのゲームや、現在動作が重いといわれているタイトルも快適にプレイできる性能を持つ。また、グラフィックスメモリも1.5Gバイトと大容量なので、最近安価になってきたフルHD対応の液晶ディスプレイをマルチ構成にして3Dゲームをプレイしたとしても快適に動作するだろう。

 一方、先で触れたように、このグラフィックスカードの最大消費電力は約220ワット、2枚で約440ワットというケタ外れの消費電力になる。CPUと合わせると最大約570ワットにもなり、内部の排熱や熱対策を考慮しなければパーツ類の寿命を縮めてしまう可能性もある。そこでi1520PA3はケースにもこだわり、Abeeとのコラボレーションによる特注ケースを採用しているのだ。

og_gtune_007.jpgog_gtune_008.jpgog_gtune_009.jpg 1.5Gバイトのグラフィックスメモリを搭載したGeForce GTX 580カードを2way-SLI構成で利用する(画面=左)。ストレージ管理用ツール「インテル・ラピッド・ストレージテクノロジー」を用いてチェックしたストレージ構成。起動ドライブが容量160GバイトのSSDをRAID 0構成にしているのが分かる(画面=中央)。同じく「インテル・ラピッド・ストレージテクノロジー」によるデータ用のハードディスクの情報表示。2Tバイトの容量があれば、当分困るようなことはないだろう(画面=右)

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