dynabook R731/39Bは、開発コードネーム“Sandy Bridge”と呼ばれた第2世代のCore iシリーズを採用する。搭載CPUはCore i5-2520Mで、定格クロックは最大2.5GHz、Intel Turbo Boost Technologyにより最大3.2GHzまでクロックアップして動作する。チップセットはIntel HM65 Expressだ。グラフィックス機能はCPU統合のIntel HD Graphics 3000で、メインメモリは4Gバイト(PC3-10600対応の2GバイトDDR3メモリ×2 最大8Gバイト)、データストレージは128GバイトのSSDを搭載する。
では、筆者所有の前モデル「dynabook RX3/T9M」(2010年夏モデル)よりどれだけパフォーマンスが向上したか、ベンチマークテストで比較しよう。ちなみに前モデルとなるRX3/T9Mは、Core i5-520M(2.4GHz/最大2.93GHz)、Intel HM55 Expressチップセット、グラフィックスはCPU統合のIntel HD Graphics。メインメモリとストレージはほぼ同仕様で、4GバイトのDDR3メモリと128GバイトのSSDを搭載する。
まずはWindowsエクスペリエンスインデックスから。プロセッサ、グラフィックス、ゲーム用グラフィックスに大きく差が出た。特にゲーム用グラフィックスコアは旧モデルの3.9に対し、6.2と大幅に向上している。特にゲーム用グラフィックのスコアに差が出たので、「FINAL FANTASY XI」と「モンスターハンターフロンティアオンライン」のベンチマークテストの値も比較してみたが、やはりそこそこの差が付いている。
このほかのテストでも、第2世代のモバイル向けデュアルコアCore i5搭載モデルとして、第1世代Core i5搭載の前モデルをかなりの部分で上回った。SSD搭載のためストレージ周りのパフォーマンスが大変優秀だが、前モデルも仕様がほぼ同じであるため、こちらは若干の差に収まっている。なお、本機をゲーム用として導入する人は少ないと思うが、息抜きとしてプレイするWebベースのカジュアルゲーム程度なら問題はないものの、一応、高度な3D描画性能を要求する最新の3Dゲーム用途には向かない。
ただ、CPU統合グラフィックスでもかなり性能が高いので、高解像度の写真データやフルHDクラスの映像データを編集し、報告書や企画書にまとめるといった業務作業にも、この基本性能の高さが快適かつ効率をよくこなすための大きな武器になるだろう。
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