これからは“ノン”タッチUI──「Kinect for Windows SDK」がくるぞ!MIX11(2/2 ページ)

» 2011年04月15日 16時00分 公開
[柚木十三,ITmedia]
前のページへ 1|2       

ゲームからバリヤフリーまで、守備範囲が広がる

 基調講演では、Microsoft Researchの研究者たちが次々と登場し、それぞれのアイデアを盛り込んだKinectアプリケーションを紹介した。手の動きで自在に動かせる「全自動の車イス」に、宇宙空間を模したプラネタリウムを手の動きで動かせるアプリケーション、タグと障害物を認識して指示を出すナビゲーションシステムなど、その応用範囲はゲームにとどまらず広い。

Kinectを装備した車イスはこんな感じだ(写真=左)。Kinectセンサーを正面に向ける。センサーと体はある程度の距離が必要なため、やや離して設置している(写真=右)

Kinectを使ったナビゲーションシステム。目の前のタグ情報や障害物を認識して、音声ナビゲーションと腹に巻き付けたバイブレーション機器を使って移動をコンピュータが指示する(写真=左)。背中にPCを背負っている理由は、このデバイスがナビゲーションを行っているため(写真=右)

 Microsoftは、「Open Kinect Project」が行っていたPCでKinectを利用できるようにするハッキングコンテスト「Open Kinect Challenge」の成果に対して否定的な見解を述べていた。だが、このコンテストから半年が経過した現在、Microsoft自身がPC向けの開発キットをリリースしている。

 Kinect自体はUSB接続の汎用的なデバイスなので、通信内容さえ解析できてしまえばソフトウェア開発キット(SDK)を用意するのはそれほど難しいことではない。だが、MicrosoftからWindows向けのSDKが正式提供されたことで、より面白いアイデアが同プラットフォームに“正々堂々と”集結してくることになるだろう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー