CTM プリペイドSIMカード用APN | |
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APN | ctmprepaid |
ユーザー名 | (なし) |
パスワード | (なし) |
では実際に利用していこう。まずはCTMのプリペイドSIMカード編だ。
SIMカードを入れ替えてしばらくするとアンテナマークが立つが、この状態ではまだ開通されていない。開通作業は電話番号「1773」宛に空のSMSを送信して行う。Pocket WiFi Sはメニュー→メッセージより、宛先に1773と入力する(ちなみにAndroid端末はまったく未記入の空SMSは送れないので、今回は適当に数字の「0」を1文字入力して送信した)。送信後、すぐに開通通知のメッセージと有効期限などが記載されたSMSが届く。これで回線が開通された。
続いてAPN(Access Point Name:データ通信のための接続設定)を設定する(Pocket WiFi Sは、メニュー→設定→無線とネットワーク→モバイルネットワーク→アクセスポイント名)。すでに「CTM」という値があらかじめ設定されていると思うが、これは契約回線用のものなのでプリペイドSIMカードでは利用できない。改めてプリペイド用のAPNに上書きしてしまおう。
再起動すれば、これよりデータ通信が利用できるようになる。Pocket WiFi Sであれば、もちろんテザリング機能も利用可能だ。
Hutchison プリペイドSIMカード用APN | |
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APN | ipc.three.com.mo |
ユーザー名 | (なし) |
パスワード | (なし) |
では、HutchisonのプリペイドSIMカードはどうか。こちらはmicro SIMカード両用タイプのため、台紙からは注意して切り離そう。HuchisonのSIMカードは「##123#」の電話番号宛に電話発信することで開通作業を行う(もちろん会話する必要はなく、すぐ切断してかまわない)。しばらくするとSMSで開通通知と有効期限のメッセージが届く。
続いてAPN設定を行う。Hutchisonも自動設定されている文字列がプリペイドSIMカード用ではないため、手動でAPNを設定する。文字列は右記の通りだ。
最後にもう1手順。Hutchisonはデータローミングをオンにしないとデータ通信が利用できない。メニューを1階層戻り、データローミングをオンにすれば完了だ。
さて、CTMとHutchison、どちらのプリペイドSIMカードも使い勝手はほぼ同じである。データ通信のみで2日以上滞在するなら、CTMの5日用を選ぶのがお得。1日使い放題で1日換算36パタカ(約378円)だ。
一方、SIMロックフリーのiPhone 4ユーザーならmicro SIMにできるHutchisonにするといい。さらにスマートフォンで音声通話も利用したい場合もHutchisonが便利だ。利用シーンに合わせてどちらかのSIMカードを選んで使ってほしい。
山根康宏 :香港在住の携帯電話研究家。一企業の香港駐在員時代に海外携帯電話に興味を持ち、2003年に独立。アジアを中心とした海外の携帯電話市場の状況や海外から見た日本の携帯電話市場についてなど、海外の視点からコラムや記事を日本のメディアに執筆するほか、コンサルティング活動も行う。携帯コレクターとしても知られ、2008年は100台以上携帯電話を購入。所有する海外端末数は600台以上(2009年3月時点)。
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