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» 2011年04月27日 07時00分 UPDATE

NVIDIA 3D Visionにも対応:ステルス戦闘機っぽいゲーミングノート――「G53Jw」を駆る (1/3)

ゲーミングPCには奇抜な外観の製品も少なくないが、ASUSの「G53Jw」はステルス戦闘機にインスパイアされたという直線的なブラックボディを採用。存在感たっぷりの1台だ。

[望月瞬(撮影:矢野渉),ITmedia]

ゲーミングノートPCならではの斬新な“ステルス”デザイン

tm_1104_g53jw_01.jpg 個性的なデザインのゲーミングノートPC「G53Jw」。価格は14万9800円(税込み)

 ASUSTeK Computerの「G53Jw」は、同社のゲーム向け製品ブランド「R.O.G」(Republic of Gamers)シリーズから登場した15.6型ワイド液晶搭載ノートPCだ。個性的なボディデザインを採用したことに加えて、NVIDIA 3D Visionによる3D立体視でのゲームプレイをサポートしている。

 最大の特徴となるボディデザインは、ステルス戦闘機にインスパイアされたという。全体を眺めると、ボディのエッジ部分や天面が複数の直線的な面で構成されており、なるほど、ステルス戦闘機といわれればうなずける(もちろん、戦闘機のようなステルス性があるわけではない)。最近のノートPCは緩やかな曲線を多用したデザインが多いので、G53Jwの見た目はインパクトが大きい。

 液晶ディスプレイのヒンジが天面の途中に設けられ、その後部にある通風口が戦闘機の噴射口をイメージしたデザインになっているのも面白い。噴射口のような2つの穴にはそれぞれファンが内蔵されており、見た目にもハイパフォーマンスなパーツを内蔵していることを期待させる。

 ボディ全体はブラックで統一され、天面とパームレストはラバーコーティングによるマットな質感だ。ボディ表面が光沢のノートPCに比べると、地味な印象は否めないが、指紋が付きにくく、汚れも目立ちにくい点がよい。筆者はボディ表面の指紋や汚れが気になるほうなので、G53Jwのマット仕上げには好感を持った。背面にもネジ穴は見当たらず、細部までデザインを作り込んでいる。

 ボディサイズは391(幅)×297(奥行き)×20〜58(高さ)ミリで、15型クラスのノートPCとしては大型だ。昨今は大画面でも薄さにこだわったノートPCが少なくない中、この分厚いボディはよく目立つ。重量も約3.7キロと重く、持ち上げると大人の男性でもずっしりとくる。

 付属のリチウムイオンバッテリーは8セルで、容量は75ワットアワー(14.6ボルト/5200mAh)、バッテリー駆動時間の公称値は約2.8時間となっている。ACアダプタは大きめで、実測のサイズは約66(幅)×153(奥行き)×35(高さ)ミリ、付属の電源ケーブル(メガネコネクタ)を含む重量は約620グラムだった。

tm_1104_g53jw_02.jpgtm_1104_g53jw_03.jpgtm_1104_g53jw_04.jpg ステルス戦闘機をイメージしたボディは、後ろからの見た目が特に印象的だ(写真=左)。天面はマットブラック仕様で、ASUSロゴとR.O.Gロゴが刻まれている(写真=中央)。リチウムイオンバッテリーは背面に装着する(写真=右)。付属のACアダプタは大きめのサイズだ

ArrandaleコアのCore i5ながら、全体的にはハイスペックな構成

 プリインストールOSは64ビット版のWindows 7 Home Premiumだ。CPUはArrandaleコアのCore i5-460M(2.53GHz/最大2.8GHz/3次キャッシュ3Mバイト)で、世代的には最新のSandy Bridgeの1つ前(Nehalem)となるが、デュアルコアとHyper-Threadingによる4スレッドの同時処理、Turbo Boostによる最大2.8GHzまでの自動クロックアップなど、処理能力は高い。チップセットはIntel HM55 Expressだ。

 ゲーミングノートPCとしては当然だが、グラフィックス機能にはCPU内蔵のグラフィックスコアではなく、描画性能で有利なディスクリートGPUを採用する。G53Jwが搭載するGPUは、DirectX 11対応のNVIDIA GeForce GTX 460M(グラフィックスメモリ1.5Gバイト)だ。NVIDIAのノートPC向けGPUには、GeForce GTX、GeForce GTS/GT、GeForceという大きな3つのカテゴリがあり、ハイエンドカテゴリのGeForce GTXに属する。

 GeForce GTX 460Mの公式スペックを抜粋すると、CUDAプロセッサコア数は192、プロセッサクロックは1350MHz、メモリクロックは1250MHzだ。GPUプロセッシング技術のNVIDIA CUDAを使った高速な動画エンコード(対応ソフトウェアが必要)や、NVIDIA PureVideo HDによるビデオアクセラレーションに対応している。

tm_1104_g53jw_05.jpgtm_1104_g53jw_06.jpg CPU-Zの情報表示画面(画面=左)。CPUはArrandaleコアのCore i5-460M(2.53GHz/最大2.8GHz)を採用する。GPU-Zの情報表示画面(画面=右)。GPUはCPU内蔵グラフィックスではなく、ディスクリートのNVIDIA GeForce GTX 460Mを搭載する

tm_1104_g53jw_07.jpg ツメで固定されたキーボードをはがし、パームレスト部を開けて、多数のネジを外すと、底面のカバーが取れる仕組み。メモリスロットのほか、2.5インチHDDをもう1基内蔵できるスペースがある

 メインメモリはPC3-10600(DDR3-1333)対応のSDRAMで、容量は4Gバイト(2Gバイト×2)だ。なお、2011年4月20日に公式スペックが修正され、「空きメモリスロット×2基」だったものが「空きメモリスロットなし」になった。実際に分解して確認してみたところ、メモリスロットのパターン自体は残っていたが、実際のメモリスロットは2基だった(2枚のメモリモジュールが装着済み)。

 データストレージはSerial ATA対応の2.5インチHDDで、容量は640Gバイトだ。購入時の状態でパーティションが2つに分かれており、Cドライブは約150Gバイト、Dドライブは約425Gバイトだった。今回試用した評価機のHDDは、Western Digitalの5400rpmドライブ「WD6400BEVT-80A0RT0」が搭載されていた。

 光学ドライブはBlu-ray Discドライブを内蔵しており、Blu-ray 3Dの再生や、BD-R/REメディアへのライティングが可能だ。評価機の光学ドライブはパナソニックの「BD-MLT UJ24AS」だった。

tm_1104_g53jw_08.jpgtm_1104_g53jw_09.jpgtm_1104_g53jw_10.jpgtm_1104_g53jw_11.jpg G53Jwのデバイスマネージャ画面

USB 3.0、SDXC対応など充実したインタフェース

 大型のボディも手伝って、インタフェース類は充実している。ざっと列挙すると、USB 3.0×1基、USB 2.0×3基、HDMI出力(3Dテレビに3D映像を出力できる「NVIDIA 3D TV Play」に対応)、アナログRGB出力、マイク入力、ヘッドフォン出力、SDXC対応SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO用のカードスロットだ。液晶ディスプレイの上部には、200万画素のWebカメラを内蔵している。

 インタフェース類の配置だが、Blu-ray Discドライブと2基のUSB 2.0を左側面に、メモリカードスロットを前面に、そのほかの端子を右側面に並べている。マイク入力とヘッドフォン出力、USB 3.0の端子を使っていると、右側面にケーブルを多く接続することになるので、右手でマウスを操作する人(大半がそうだろう)にとっては、やや煩わしく感じるかもしれない。

 通信機能は、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、ギガビットイーサネット(1000BASE-T)、Bluetooth 3.0+HSを網羅している。

tm_1104_g53jw_12.jpgtm_1104_g53jw_13.jpg 前面にメモリカードスロットを用意(写真=左)。背面には排気口とバッテリー、2つの盗難防止ロック用コネクタが配置されている(写真=右)

tm_1104_g53jw_14.jpgtm_1104_g53jw_15.jpg 左側面にはBlu-ray Discドライブと2基のUSB 2.0を装備(写真=左)。右側面には音声入出力、USB 2.0、USB 3.0、HDMI出力、アナログRGB出力、有線LAN、ACアダプタ接続用のDC入力が並ぶ(写真=右)

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