大型連休中にヒットしたパーツと、これから売れるパーツ古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2011年05月09日 09時53分 公開
[古田雄介(ぜせ),ITmedia]
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「HD 6870からHD 6950の時代に」――マザー&グラフィックスカード

ドスパラ パーツ館に並ぶASUSTeKのP67系マザー

 大型連休の売れ筋について、TSUKUMO eX.は「遠くに住んでいる人や、近くても年に数度しかアキバに来ない人がたくさん来店されます。なので、すでに評判が定まっているパーツだけでなく、長期間の使用を想定した信頼性の高いパーツ、飛び抜けて高価なパーツがよく売れますね」と語る。一方、普段は「わりと頻繁にアキバに来る方が多いので、最新モデルや人柱的なアイテム、あとは短期間の載せ換えも含めたリーズナブルなパーツがヒットします」とのことで、ベテラン店員の目で見るとガラリとニーズが変わるそうだ。

 具体的にマザーボードから見ていこう。以前からSandy Bridge系マザーが主力となっているが、複数のショップで聞いたところ、連休中はASUSTeKのP67マザーに人気が集中したという。特に好調だったのは、ミドルレンジの「P8P67 Deluxe」と「P8P67」、「P8H67-V」。価格は順に2万6000円前後と1万8000円前後、1万4000円前後だ。ドスパラ パーツ館は「信頼性とブランド力からこの3モデルが圧倒的でした。P67系は登場して時間が経っていますし、『これを買っておけば間違いない』といえるモデルがはっきりしていますから」という。

 連休後もこのラインがヒットを続ける可能性は高いが、その中でも安価な「P8H67-V」の人気が伸びるとみるショップが多い。TSUKUMO eX.は「Sandy Bridgeのブレイク中は“中の上”クラスが引っ張っていましたが、今後はある程度落ち着いてくるでしょう。すると、より安価なモデルにヒットの中心が移っていくんです。“中の下”から“中の中”といったところですね。そのラインで、すでに評価されているP8H67-Vを選ぶ人が増えると踏んでいます」と話していた。

 グラフィックスカードは“連休前後の法則”でトレンドが変わる可能性は薄いが、ハイエンド系には若干の変化が起きそうだ。4月後半にはGeForce GTX 580からGTX 570へ、主力がワンランク下に移る動きがあったが、今度はAMD系で逆の動きが起きる可能性が高い様子だ。Radeonのハイエンド系はHD 6870カードが人気だが、ドスパラ パーツ館は「HD 6950を搭載する多くのカードが3万円を割ったのと、HD 6870カードは全体的に品薄傾向が続いていることから、まもなく主力が入れ替わると見ています」と予想していた。

今後さらにヒットすると見込まれる、ASUSTeKの「P8H67-V」(写真=左)。XFXのRadeon HD 6870カードとHD 6950カード。価格差はまだ5000円以上あるが、今後縮まる可能性も高そうだ(写真=中央)。MSIは、2万7000円強のHD 6870カードに対して、HD 6970カードが3万円弱。価格差は3000円以下になっていた(写真=右)

記事初出時、一部製品名に誤りがありました。おわびして訂正いたします。
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