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» 2011年05月13日 19時13分 UPDATE

2011年PC夏モデル:キーボード付き薄型タブレットも登場――富士通2011年PC夏モデル発表会

富士通が2011年夏モデルを発表した。アナログ停波に向けた地デジ機能の強化や、今夏の節電に貢献するECOユーティリティを搭載。液晶ディスプレイをスライドさせるとキーボードが現れるユニークなWindowsタブレットPCも登場した。

[ITmedia]

地デジや省電力に注力した夏モデル、新型のWindowsタブレットも

og_fujitsu_001.jpg キーボードを搭載するタブレットPC「FMV LIFEBOOK TH」

 既報の通り、富士通が2011年PC夏モデルとして、個人向け製品全7シリーズを発表した。ノートPCの「FMV LIFEBOOK」シリーズが4機種、デスクトップPCの「FMV ESPRIMO」が3機種という構成で、新たに10.1型ワイド液晶を搭載するタブレットPC「FMV LIFEBOOK TH」も登場している。

 同日の製品発表会に登壇した富士通執行役員常務の大谷信雄氏は、福島県にあるデスクトップPCの生産拠点が、東日本大震災の影響からラインがストップしたことに触れて、「(デスクトップPCの製造を)島根にあるノートPCの製造ラインへ一時的に移すなどの措置を採っていたが、3月28日には復旧が完了して生産を始めることができた。夏モデルはユーザーに迷惑をかけることなく積極的に発売していきたい。復旧から復興へ向けて、もっともっとビジネスを活性化させていく」と決意を述べた。

og_fujitsu_002.jpg 富士通執行役員常務 大谷信雄氏

 また、PC市場の動向を振り返り、「2010年の出荷台数は542万台と、震災の影響もあって前年比96%となったが、一方で4月は前年比107%でスタートを切った。市場に明るい兆しも見えてきている」と分析。さらに、「スマートフォンとタブレットが台頭しつつある市場において、今PCに求められる役割は何か、その解の1つを夏モデルで示せれば」と続け、スマートフォンとの連携機能や、キーボードを備えたタブレット型製品などを紹介した。

 夏モデル全体の概要説明は、同社パーソナルビジネス本部長の齋藤邦彰氏が担当した。同氏は「快適、便利」「地デジ」「節電」の3点から夏モデルの特徴を解説。まず「快適、便利」では、大谷氏も触れたスマートフォンとの連携機能として「F-LINK」を紹介した。

 F-LINKはAndroid端末内のデータをワイヤレスでPC側に取り込む仕組みで、端末同士をケーブルで接続したり、メモリーカードを着脱する必要なく利用できるのがメリットだ。また、液晶ディスプレイ上部にWebカメラを搭載する一部の機種では、手のひらの動きを読み取ってソフトウェアを起動したり、動画の再生/停止や音量調節など、リモコンと同等の操作が行えるジェスチャーコントロール機能を備えた。

 夏モデルの目玉として注目されるFMV LIFEBOOK THも、「快適、便利」をコンセプトに開発されている。通常のタブレットは、指先で直感的に操作することができ、メディアブラウザとして非常に使いやすい半面、ソフトウェアキーボードによる文字入力になるため、長文を書く必要があるようなビジネス用途には向いていない。そこでFMV LIFEBOOK THでは、タブレットの背面側にキーボードを収納するユニークな機構を採用し、ピュアタブレット型によるタッチ操作と、快適なキーボード入力を両立している。

og_fujitsu_003.jpgog_fujitsu_004.jpgog_fujitsu_005.jpg 新型タブレットPC「FMV LIFEBOOK TH」は、液晶ディスプレイの背面側にキーボードを収納しており、キーボードをスライドさせるとタブレットからノートPCに変形する

 2つ目のポイントとして挙げられた「地デジ」は、2011年7月に予定されているアナログ停波を見据えたもので、PC/テレビ/レコーダーの3役を1台でこなせるPCならではのメリットを訴求する。

 具体的には、長時間10倍ダブル録画で最長1780時間の長時間録画が可能な2TバイトHDD搭載モデルや、BDXLに対応したBlu-ray Discドライブ搭載モデルを拡充。また、フルモデルチェンジを行った「FMV ESPRIMO FH」の20型ワイドモデルは、オンキヨー製6ワット+6ワットスピーカーを備え、より高音質なサウンドとともに映像を楽しめるようになった。

 また、A4ノートPC「AH52/DA」に付属する“ワイヤレスTV”ユニットにより、部屋のどこにいても地上/BS/110度CS放送を手軽に視聴できるほか、PCに保存した録画映像は外出先からの視聴にも対応した。なお、ワイヤレスTVユニットと同じ機能を持つ製品は他社メーカーにもあるが、同社独自のトランスコードチップ(H.264)は帯域の圧迫が少なく、コマ落ちのない高画質な映像を転送できるとしている。このほか、テレビ視聴中にPCの前から人が離れると再生が停止し、席に戻ると再生が始まる人感センサーと連動したタイムシフト機能も目を引く。

og_fujitsu_006.jpgog_fujitsu_007.jpgog_fujitsu_008.jpg 地デジチューナーを2基搭載する液晶一体型PC「FMV ESPRIMO FH」は、20型ワイドのモデルがフルモデルチェンジし、薄型の新デザインを採用した。白、黒、赤のカラーバリエーションを用意する(写真=左)。テレビ機能では、ワイヤレスで地デジを視聴できる“ワイヤレスTV”ユニットを付属するノートPCも登場(写真=中央)。FMV LIFEBOOK SHは、ベイ内蔵型のモバイルプロジェクターユニットをオプションで追加できる(写真=右)

 最後の「節電」は、電力供給不足が予想される夏に向けて、これまで企業向け製品で導入していた省電力機能をコンシューマー製品にも適用したものだ。電力消費の高まる午後から夜間のピークタイムはバッテリーで駆動し、ピークを過ぎた深夜にバッテリー充電を行うピークシフト機能(5月下旬提供予定)をはじめ、非使用時の電力供給を抑えるゼロワットACアダプタや、使用していない機能への電力供給をカットする省電力ユーティリティ、ワンタッチで簡単に省電力設定へ移行できるECOボタンなどを備えた。

 齋藤氏は「これから節電が大きなキーワードになると考えており、この部分にも注力していく。(FMVは)豊富な節電機能を搭載し、6年前のモデルと比べると消費電力は約81%も削減されているので、これを機に買い替えを検討してほしい。ユーザーはECOボタンを押すだけで節電に貢献できる」とアピールした。

og_fujitsu_009.jpgog_fujitsu_010.jpgog_fujitsu_011.jpg スマートフォンからPCに画像/動画を無線LANで転送する「F-LINK」のデモ。PC側がアクセスポイントとして動作し、最大15台までのクライアントが接続できる(ただし転送は1ファイルずつ。またPC側からスマートフォンへダウンロードする機能はない)。連携アプリ「F-LINK for Android」は6月中旬にAndroid Marketで配布される予定だ。なお、現状では対応機種が「REGZA Phone T-01C」と「REGZA Phone IS04」に限られ、対応OSはAndroid 2.2/2.3だが、将来的には検証機種を増やし、Android 3.0などにも対応していくという(写真=左)。ピークシフト機能のスケジューリングなど、節電用のユーティリティを提供する(写真=中央)。電源オフ時の電力供給を抑えるゼロワットACアダプタを採用した(写真=右)

 なお、各モデルの内容については、富士通PC夏モデルのまとめ記事と個別のニュース記事を参照してほしい。

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