“起きているうちはずっと使える”バッテリー駆動を実現したS10だが、実をいうと、この長時間バッテリー駆動はレッツノートにとって1つの構成要素に過ぎない。より重要なことは、レッツノートというノートPCが、決して性能を犠牲にして長時間駆動を追求しているのではなく、モバイルPCの中でも最高レベルの高性能を常に実現しながら、同時に長時間駆動も確保している点だ。2011年夏モデル「S10」「N10」「B10」では、従来と同じく“標準電圧版”インテル® Core™ Core i5-2520M vPro プロセッサー(2.50GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.20GHz)を採用し、これまでに引き続き、競合するモバイルPCを超えた高性能を提供している。
ちなみにレッツノートでは、最もコンパクトな「J」シリーズを含み、すべてのモデルで“標準電圧版”CPUを搭載する。2011年夏モデル「J10」では、店頭向けスタンダードモデルでインテル® Core™ Core i3-2310M プロセッサー(2.10GHz)を採用したほか、店頭向けハイパフォーマンスモデルではインテル® Core™ Core i5-2410M プロセッサー(2.30GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.90GHz)も選択できる。
サイズが大きく重さもあるA4ノートPCでは、発熱量の大きな標準電圧版CPUの搭載も難しくはないが、軽量でコンパクトボディが求められるモバイルPCではなかなかそうもいかない。しかし、レッツノートではメインボードの設計を最適化するとともに、各モデル向けにカスタマイズした独自の小口径クーラーファンを搭載することで、最適な風量を確保しつつ発生音を抑えている。
また、2011年夏モデルではCPU性能だけでなく、HDD容量とメモリ容量もアップした。「S10」の場合、HDD容量は店頭モデルが640Gバイト(従来は500Gバイト)で、パナソニックのPC直販サイト「マイレッツ倶楽部」限定モデルになると750Gバイトも選択可能だ。また、メモリ容量に関しては、通常モデルはオンボード4Gバイト(最大8Gバイトまで拡張可能)と従来と同じだが、マイレッツ倶楽部の「S10プレミアムエディション」ではオンボード8Gバイトを実現し、最大で16Gバイトのメモリを実装することが可能になった。
2011年夏モデル「S10」の外観は、従来の「S10」から目立った違いはない。ただし、本体に搭載したインタフェースで1点だけ大きな変更がある。それは、右側面のUSBだ。「S10」では左側面に2基、右側面に1基のUSB端子を搭載しているが、その右側面がUSB 3.0対応になった。USB 3.0ではデータ転送速度が最大5Gbpsで、規格上はUSB 2.0(最大480Mbps)の約10倍になる。2011年夏モデルのレッツノートでは、「S10」以外に、「N10」「J10」でもUSB 3.0が搭載された。
レッツノートは誕生時から、モバイルPCとして洗練されていたものの、ユーザーの声を取り入れながら進化を続けることで、わずかに残された改善点すらも着実に取り除かれ、その完成度を究めてきた。そして、今回の2011年夏モデル「S10」では、「長時間起動」「高性能」という基本コンセプトに磨きをかけるとともに、新たにUSB 3.0への対応を果たすことで、死角はないといえるほどのレベルに達している。
いまの時代だからこそ、このような素晴らしいモバイルPCを日本という国が生み出し、しかも、その地位に甘んずることなく、地道に磨き続かれてきたということに誇りを感じる。決して大げさではなく、心からそう思うのだ。皆さんはいかがだろうか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:パナソニック株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年6月17日