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» 2011年05月19日 17時00分 UPDATE

“WiMAX Speed Wi-Fi”レビュー:“10時間動作のWバッテリー”だけじゃない、クロウト好みの機能にもニヤリ──「URoad-9000」実力検証(前編) (1/3)

“Wバッテリー”と“円形デザイン”。WiMAXルータ「URoad-9000」は、他機種とはかなり異なる特徴がある。実際に“使える”のか、機能はどうか、ハードなモバイルユーザーにも向くのかの点をねっちりチェックする。

[坪山博貴(撮影:矢野渉),ITmedia]

他機種にはない「標準Wバッテリー」+「円形ボディ」 “合計”で10.5時間動作

photo シンセイコーポレーション製のWiMAXルータ「URoad-9000」(標準バッテリー装着時)

 小型・軽量で長時間動作、これが昨今のポータブル無線LANルータにおける最低条件だ。さらに深く追求すると、それらに加えて通信・ハンドオーバー性能やルータとしての機能、充電環境、デザイン性などが続く仕様の要望として上がってくる。

 というわけで、2011年2月に登場したWiMAXルータ「URoad-9000」はどうだろうか。今回はこのURoad-9000の実力をチェックしよう。

 URoad-9000は、これまでにもURoad-5000同7000と2つのWiMAXルータを国内で投入したシンセイコーポレーションの製品だ(2011年5月27日には「URoad-8000」も登場する)。

 当初は家電量販店 ビックカメラのWiMAXサービスであるBIC WiMAX SERVICE専用モデルとして、最近はUQコミュニケーションズ扱い(UQ WiMAXなどでの契約が可能な)の“WiMAX Speed Wi-Fi”としても販売されており、1つの契約サービス縛りでない購入も可能だ。参考までにUQサイトでの販売価格は、通常2万4800円、UQ Flat/UQ Stepの同時契約で1万2800円、UQ Flat年間パスポートの同時契約で6800円となっている(2011年5月19日現在)。

photophotophoto 直径80ミリの円形デザインが独特である。底面のカバーを外し、バッテリー交換が可能だ。初期設定のSSIDとパスキーも内部に記述されている

 本機はポータブルルータしてはあまり例がない円形(円柱型)のデザインと、10時間超のバッテリー動作時間をアピールポイントに挙げている。その円形デザインは、身近な物で例えるとコースターをそのまま少し厚くしたような形状で、上部の中央に携帯電話のサブディスプレイ並みの情報量を表示する情報表示ディスプレイを備える。ハンドリングという点において、円形という形状は必ずしも合理的ではないのだが、確かに他機種にはない個性的なスタイルである。

 本体サイズは直径80ミリで、厚さは標準バッテリー装着時で約18ミリ。重量は約102グラムだ。円形スタイルのためかWebサイトの写真などで見ると大きく感じられがちだが、実際に手にするとそれほどではない。同社のURoad-7000は約117グラム、実質のライバルとも言えるNECアクセステクニカ「AtermWM3500R」が約120グラムなので、むしろなかなか軽量──といえる値だ。

 主な基本仕様は、WAN側が下り最大40Mbps/上り最大10MbpsのモバイルWiMAX(IEEE802.16e-2005)をサポートし、LAN側はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LANに対応する。無線LAN機器は1つのSSIDあたり5台、本機は2つのSSIDを使い分けられるマルチSSIDに対応するので、合計10台接続できる。

 WPSでのプッシュボタン/PIN入力による自動認証にも対応し、WPSでの自動認証に関してはWindows 7に加えてAndroidスマートフォン「DELL Streak 001DL」でも、プッシュボタン方式で問題なく利用できることを確認した。

photophotophoto 標準と大容量、2種類のバッテリーとバッテリーカバーが付属する。大容量バッテリーを装着すると厚さが約18ミリ→約24.5ミリ、重量は約117グラム→約140グラムと、やや厚く、重くなる
photophoto 他社製品と厚さを比較。左からAtermWM3500R、URoad-9000、AtermWM3300Rだ。標準バッテリー装着時はWM3300Rより薄いが、大容量バッテリーを装着するとそれより厚くなる
photo 筆者が使用するショルダーポーチに大容量バッテリーを装着したURoad-9000を入れてみたところ。厚さ24.5ミリだと、ポケットに入れるにはかなり厚いと感じるが、バッグやポーチ類に入れるのであれば気にしなくてもよい印象だ

 もう1つの大きな特徴とする10.5時間のバッテリー動作時間は、標準バッテリーと大容量バッテリー、2つの合計値である。製品に2種類のバッテリーが標準で付属するのが独特のポイントとなっている。

 こちらを実スペックとして採用するのは少しアレな気がしないこともないが、片方のバッテリーを単体で充電できる充電器もしっかり付属する点をふまえると、こういうアプローチの仕方はなしでない。大容量バッテリーを装着すると厚さが約24.5ミリ、重量は約140グラムと少し大きく重めになるが、この長時間バッテリー単体で約7時間動作する実力を持つので、これだけでも“そこそこ長時間動作”の部類に入るといえる。

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