先週は、NVIDIAの新GPU「GeForce GTX 560」を搭載したグラフィックスカードも各社から一斉に登場している。GeForce GTX 560(無印)は「GTX 560 Ti」の下位にあたるGPUで、コアクロックとメモリクロックは810MHz/1002MHz。標準的なカードは6ピンの補助電源を2基備え、GDDR5メモリを1Gバイト積む。CUDAコア数やテクスチャユニット数などがGTX 560 Tiに比べて若干少なくなっており、そのぶん平均的な価格は3000〜5000円ほど低く、今回出回ったカードは1万8000円前後から2万2000円前後だった。
GTX 560 Tiの“やや下”のラインながら、その差を埋めるほどオーバークロックを施したモデルも出回っており、いくつかのショップは売り出し方に悩んでいた。某ショップは「Tiと無印という違いも、カード単位の型番だと見分けるのは難しいんですよね。まあ、ちょっと性能が低くて安いGTX 560系のバリエーションが出たと思ってもらえればと思います。新製品と気づかれないのも想定内っす」と語る。
ただし、GTX 560特有のメリットもあるようだ。PC DIY SHOP FreeTは「オーバークロックの引き上げ幅が広いので、平均的なGPU以上にさまざまなチューニングを施したモデルが出回ると思います。前世代のGTX 460が売れ筋だっただけに、その流れを引き継ごうと気合いを入れるメーカーもあると思いますしね。今後に期待しています」と話していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.