次は「健康管理」だ──富士通、「らくらくパソコン4」に新しい方向性歩数もケータイから簡単に転送(1/2 ページ)

» 2011年05月31日 22時17分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

「『らくらくパソコン』を富士通の定番商品にしたい」

photo 「FMVらくらくパソコン4」とCMキャラクターの大竹しのぶさん

 富士通は5月31日、シニア向けPC「FMVらくらくパソコン4」を発表、2011年6月9日に発売する。

 らくらくパソコン4は、同社の携帯電話「らくらくホン」シリーズと同様のユーザーや利用シーンを想定して展開するPCだ。シニア層が使いやすいPCを目指し、「かんたん」「使いやすい」「あんしん」の機能や性能を追求したPCだ。

 今回の新モデルは、新たにらくらくホン ベーシック3で蓄積した歩数や活動量(運動量)のデータをPCへ取り込み、日々の健康管理ができる専用アプリケーションや、Microsoft Officeを使いやすくするかんたんテンプレート集、はがき作成ソフトを使いやすくするアプリケーションをプリインストールするなど、シニア層のPC利用シーンに特化した機能を充実させた。携帯電話とPCを連携・統一したブランドイメージで展開し、CMキャラクターもらくらくホンシリーズと同じ大竹しのぶさんを起用する。

 ラインアップは、15.6型ワイドの液晶ディスプレイを備えるノートモデル2機種で展開。上位機の「FMV LIFEBOOK AH/R4H」はCore i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz)を搭載し、性能面の強化を図った。下位機の「FMV LIFEBOOK AH/R4」はCeloron B810(1.6GHz)を搭載している。それぞれ画面に触れて操作できるタッチパネルを標準で搭載し、らくらくホン7/らくらくホン ベーシック3専用の卓上クレードルが付属する。価格はオープン、実売価格は上位機のAH/R4Hが16万円強、下位機のAH/R4が14万円前後になる見込みだ。

 製品発表会では、富士通執行役員副社長の佐相秀幸氏が登壇し「らくらくパソコンはらくらくホンと同様に、文章を作る、インターネットを使うというPCの基本的な機能を簡単にするコンセプトで開発してきた。ユーザーからも支持されているので、らくらくパソコンを富士通の定番したいと思っている。今後は現在の路線を維持しつつ、シニア層の関心事である健康や家族とのコミュニケーションといった課題にも取り組んでいきたい」とらくらくパソコン4にかける意気込みを語った。

 また、富士通は日本マイクロソフトと共同で、シニア層のICT活用の促進を目指してプロモーションを実施することを発表した。シニア向けパソコン教室を行う全国のNPOに向け、らくらくパソコン4を貸し出したり、両社共同のセミナーの実施、らくらくパソコンを題材にしたPC入門書の販売などを行うという。

photophotophoto 富士通執行役員副社長の佐相秀幸氏(写真=左)、執行役員の齋藤邦彰氏(写真=中央)、日本マイクロソフトCTOの加治佐俊一氏(写真=右)
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