組み込みシステム向けのGシリーズではファンレス設計を可能にするほか、企業向けシステムに相当する電力管理機能を実装する。パッケージサイズは2.75平方インチ(25.4平方ミリ)で4層基板を採用。生産コストと製品投入までの時間の抑制も重視する。利用するシステムには、シンクライアントシステムや、デジタルサイネージ、Single Board Computingシステムのほか、医療システムや軍用システムも想定している。
タブレットデバイスでの採用を想定するZシリーズはDirectX 11のサポート、HTML5のハードウェアアクセラレーションとAdobe Flash 10.2アクセラレーションの対応などストリーミングコンテンツの利用に重点を置いた機能が訴求されている。
なお、Jetwayの展示ブースでは、Gシリーズを搭載するITXマザーボード「NF81-T56N-LF」と組み込み向けシステムボード「NF35-T56N/T35-T40E」が公開されていたほか、MSIの展示ブースではZシリーズを採用するタブレットデバイス「WindPad 110W」が操作できる状態で展示されている。
N81-T56N-LFの説明資料によると、eOntario(Gシリーズ)はデュアルコアで動作クロックは1.6GHz。チップセットにはHudson E1を搭載する。5基のSerial ATA 6Gbpsを接続可能でRAID 0、1、5、10の構築が可能だ。システムメモリはDDR3 800〜1066対応のシングルチャネルで最大8Gバイト。グラフィックスコアはDirectX 11に対応する。
MSIのWindPad 110Wは、本体サイズ、搭載する液晶ディスプレイ、本体搭載のインタフェースなどは、ほかのWindPadシリーズとほぼ同様。システムプロパティで確認したところ、AMD Z-01と記されたCPUの動作クロックは1GHzでシステムメモリは2Gバイト、OSは64ビット版のWindows 7 Professional Service Pack 1を導入する。
米AMD マーケティング担当上級副社長のナイジェル・ダッソー氏は、大きくリニューアルするVISIONブランドについて説明した。
従来のVISIONプランドでは、“このPCできること”を訴求することで、ユーザーが使う目的にあったPCを選びやすくする4段階のVISIONブランドを展開していたが、2011年では、先頭に「A8」「A6」「A4」「E2」と掲げた4段階に名称を変更する。なお、各段階で訴求する利用場面については従来と同じとしている。(記事掲載時、ダッソー氏の表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします)
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