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» 2011年06月21日 12時16分 UPDATE

21.5型/27型iMac新旧比較:安くて速い“究極のオールインワン”――新型「iMac」を試す (1/2)

Sandy Bridge世代に移行した新型「iMac」の最下位モデルと最上位モデルを旧モデルと比較してみる。性能はどれだけ向上した?

[後藤治,ITmedia]
og_imac_001.jpg 新型iMac

 “究極のオールインワン”をうたうアップルの「iMac」は、2009年に今の形へモデルチェンジして以来、3代に渡って同じボディを踏襲してきた。背面までアルミで一体成形された継ぎ目のない外観や、液晶全面をガラスで覆ったフラットなディスプレイは、いかにもアップルらしいデザインで、高い人気を支える理由の1つとなっている。

 その一方で、内部システムはCore 2 DuoからNehalem世代のCore iプロセッサ、そしてSandy Bridge世代の第2世代Core iへと着実に進化してきた。1年におよそ3回のモデルチェンジを行う国内PCメーカーの製品に比べるとモデルチェンジの頻度は少ないものの、そのぶん新モデルが登場したときの性能アップはめざましい。実際、CPU処理性能は最大約1.7倍、グラフィックスも最大3倍(21.5型モデル)の向上をうたっており、旧モデルのユーザーにため息をつかせるほどだ。

og_imac_002.jpgog_imac_003.jpg 2560×1440ドット表示に対応した27型ワイドモデル(写真=左)と1920×1080ドット表示の21.5型ワイドモデル(写真=右)。全面をガラスで覆っているため映り込みはあるが、コントラストの高いメリハリのある表示で視野角は広い

og_imac_004.jpgog_imac_005.jpg 新型iMacでは、基本システムの刷新に加えて、アップルが積極的に採用を進めているThunderboltポートの搭載や、高解像度のテレビ電話が楽しめるFaceTime HDカメラの内蔵もトピックだ

 最近のMacは、好調な「iPhone」や「iCloud」への期待で影が薄くなりがちだが、先のWWDC 2011でも触れられたように、過去20四半期に渡ってPC市場の平均出荷比率を上回るスピードで成長を続けている。国内でも初登場で販売ランキングのトップ10(家電量販店のPOSデータ集計/Gfk Japan調べ)に食い込み、その後もじわじわとランクを上げており、アップル直営店やApple Storeでの販売も考慮すると、まさに“絶好調”というほかない。

 ここでは、新型iMacのうち、最も安価な21.5型モデル「MC309J/A」と、最上位の27型モデル「MC814J/A」を取り上げ、実際にどのくらい性能が向上したのか評価していく。なお、比較対象として旧型の21.5型モデル「MC508J/A」と27型モデル「MC511J/A」も並べている。

型番 MC508J/A(旧型) MC511J/A(旧型) MC309J/A(新型) MC814J/A(新型)
CPU Core i3-540(3.06GHz) Core i5-760(2.8GHz) Core i5-2400S(2.5GHz/最大3.3GHz) Core i5-2400(3.1GHz/最大3.4GHz)
メモリ 4GB(PC3-10600) 4GB(PC3-10600) 4GB(PC3-10600) 4GB(PC3-10600)
HDD 500GB 1TB 500GB 1TB
グラフィックス ATI Radeon HD 4670(256MB GDDR3) ATI Radeon HD 5750(1Gバイト GDDR3) ATI Radeon HD 6750(512MB GDDR5) ATI Radeon HD 6970(1GB GDDR5)
液晶ディスプレイ 21.5型ワイド 27型ワイド 21.5型ワイド 27型ワイド
画面解像度 1920×1080ドット 2560×1440ドット 1920×1080ドット 2560×1440ドット
登場時の価格 11万8800円 19万8800円 10万8800円 17万8800円

 既報の通り、新型iMacの主な強化点は、CPUとグラフィックス機能の強化、Thunderboltポートの搭載、FaceTime HDカメラの内蔵だ。このうち、CPUはNehalem世代のCoreプロセッサから、Sandy Bridge世代の第2世代Coreに刷新され、最下位モデルにもクアッドコアCPUが採用された。これにあわせて、CPU負荷に応じてクロックを引き上げるTurbo Boost Technologyをサポートし、MC309J/Aは最大3.3GHz、MC814J/Aは最大3.4GHzで動作する(シングルコア動作時)ようになった。また、下位モデルのMC309J/Aに搭載されたATI Radeon HD 6750が旧最上位モデルのATI Radeon HD 5750にどの程度迫れるのか、グラフィックスパフォーマンスの向上も気になるところだろう。次ページから簡単なベンチマークテストを実施してシステム性能を見ていく。

og_imac_006.jpgog_imac_007.jpg Windows環境下でのCPU-Zの画面。21.5型ワイドモデルは旧型のCore i3-540(3.06GHz/2コア、4スレッド)から、Turbo Boostに対応するCore i5-2400S(2.5GHz/最大3.3GHz/4コア、4スレッド)に変更された。TDPも73ワットから65ワットへと引き下げられている(画面=左)。上位機はCore i5-760(2.8GHz)からCore i5-2400(3.1GHz/最大3.4GHz)に変更された(画面=右)。

og_imac_008.jpgog_imac_009.jpg Windows環境下でのGPU-Zの画面。グラフィックス機能として、最下位モデルにATI Radeon HD 6750、最上位モデルにATI Radeon HD 6970が採用されている

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