ボディのデザインは、先代機を継承している。画面と一体化したスリムなPC本体部分に、剛性感と高級感があるアルミダイキャストのV字型スタンドを取り付けた、実にシンプルなフォルムだ。外観はパーソナル向けの液晶テレビのようでもあり、中性的でエレガントなイメージといえる。
本体サイズは最小傾斜時で608(幅)×168(奥行き)×429(高さ)ミリ、最大傾斜時で608(幅)×187(奥行き)×439(高さ)ミリとなっており、単体の24型ワイド液晶ディスプレイとそう変わらない設置面積で利用できる。スリムボディを意識してか、電源ユニットはPC本体に内蔵せず、付属のACアダプタで駆動する仕組みだ。液晶ディスプレイのチルト角度は下5度/上25度に調整できる。画面のスイベル(回転)や高さ調節は行えないが、専用サポートメニューとして壁掛け設置サービスが用意されている。
赤外線リモコンはもちろん、キーボードとホイール付きのレーザーマウスもワイヤレス仕様のものが付属するので、設置場所は配線がすっきりとまとまり、少し離れた場所から手軽にPCの操作やテレビの視聴が楽しめる。
標準仕様モデルのボディカラーは、3D/テレビ/タッチパネル対応の最上位機(VPCL229FJ/B)がブラック、テレビ/タッチパネル対応の「VPCL227FJ/W」がホワイト(液晶フレーム部分はブラック)、タッチパネルなしでテレビ対応の「VPCL225FJ/WI・BI」がホワイト(液晶フレーム部分もホワイト)とブラックの2色、テレビなしの「VPCL224FJ/WI」がホワイト(液晶フレーム部分もホワイト)と、それぞれモデルごとに分けられている。
一方、ソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデルについては、ブラック、ホワイト、タッチパネルの有無(タッチ対応の場合は液晶フレーム部分がブラックになる)が自由に選べる。
さらに、今回からVAIOオーナーメードモデルだけの特徴として、タッチパネルなしの構成では液晶フレーム外側を縁取るカラーフレームが装着できるようになった点にも注目したい。カラーフレームはブラックとホワイトのどちらにも装着可能で、ピンク、バイオレット、ブルー、グリーンの4種類から選べる(出荷時にはめ込まれるもので、ユーザーによる交換は対応しない)。
カラーフレームは画面の縁取りなので、見た目のインパクトはそれほどないが、ブラックとホワイトのボディによくなじみながらも、ちょっとしたデザインのアクセントになるため、人とは違った自分らしさを演出できるPCを探しているならば、チェックしておきたい。
カラーフレームと同じ4色のキーボードウェア(厚さ0.3ミリのシリコン製キーボードカバー)も用意されており、設置場所や好みに応じて幅広いカラーコーディネートが楽しめるのは面白い。こちらはカラーフレームと違って、ユーザーが自由に交換できるので、あえて違う色を組み合わせたり、定期的に入れ替えて気分を変えてみるのもいいだろう。
もちろん、VAIOオーナーメードモデルでは従来同様に「メッセージ刻印サービス」を利用して、液晶フレームに好きな言葉を刻んで購入することも可能だ。
今回は新型VAIO Lの3D立体視機能とボディデザイン、カラーバリエーションなどを見てきた。近日公開予定のレビュー後編では、充実したテレビ&レコーダー機能、タッチパネル付き液晶ディスプレイ、基本性能などをじっくりチェックしていく。
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