当初1台だったHDDは4台に増加。合計8Tバイトなんて何を保存すればいいんだろうかと悩んでいると、中川氏は「それぞれを単体で運用することは想定していません。最初に話しましたが、サーバ機は複数台のHDDを用いたRAIDという方法により、データ保護を行うのが一般的です。いくつか種類があるのですが、今回構築しようとしているのは、“RAID 5”で、これは3台以上のHDDに同一データを分散して書き込み、1台が故障しても復旧ができるような仕組みのものです。読み出し速度も向上するのですが、ただ2台以上同時に故障してしまうと復旧ができないため、さらに保険として1台ホットスペア用を構成に含めています」と説明する。
また、本格的にサーバを構築する際にオススメのアイテムとしてRAIDカードをすすめられた。「今回は予算の関係で構成には含めていませんが、複数台のHDDを管理するならRAIDコントローラーカードを導入するのがオススメです。増設する台数が増えても、マザーボードからSATAケーブルを大量に出す必要もないので管理も楽ですし、RAIDもハードウェアで行うのでパフォーマンスもよいですよ」と話す。
最後に中川氏から「サーバというと少しハードルが高い気がする人も多いかもしれませんが、現在リリースされている『Windows Home Server 2011』は、通常のWindows 7などのクライアントOSとほぼ同様のユーザーインタフェースを持っています。また、設定なども視覚的に理解しやすい“ダッシュボード”と呼ばれる管理画面からコントロールできます。そのほか、OS上からRAID管理もできるなど、初心者の方にも非常に扱いやすいサーバOSとなっているので、ぜひ一度サーバの自作に手を出してみてください」とコメントをもらった。
以上、中川氏よりダメ出しやアドバイスをもらい、ホームサーバ自作の基礎を学ぶことができた。導入や管理もそこまでは難しくはないことが分かったので、さっそくダメ出しをもらった構成表をもって、父親に相談することにしよう。
次回はだんだん暑くなってきたので、夏っぽいテーマでダメ出しをもらいに行く。
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