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» 2011年07月07日 11時00分 UPDATE

このノートPCは事件だ:“光”がもたらすハイエンドモバイル革命――新型「VAIO Z」を徹底攻略する(前編) (2/6)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

大人のための落ち着いた高級感あるカラー展開

 ボディカラーについては、標準仕様モデルは「ブラック」の1色のみだが、VAIOオーナーメードモデルではカーボンの素材感を生かしたヘアラインの天面が美しい「カーボンブラック」、紫がかった色鮮やかなブルーとブラックのコンビが個性的なく「ブルー」、品のあるゴールドとブラウンの組み合わせがゴージャスな「ゴールド」も選べる。

 いずれのカラーも落ち着いたマットな質感で統一されており、現状では柄モノやグロッシーな仕上げは用意していない。ボディの薄さや頑丈さも加味され、所有欲を満たしてくれそうな高級感ある外装に仕上がっている。

tm_1107vaioz_rv_14.jpgtm_1107vaioz_rv_15.jpgtm_1107vaioz_rv_16.jpg VAIOオーナーメードモデル限定のボディカラー。左から、カーボンブラック、ブルー、ゴールド

 なお、Power Media Dockもそれぞれ本体カラーと同色のものが用意されており、本体購入時にドックも選択すると、本体カラーに合ったドックが付属する。ドックは単体でも販売されるが、カラーはブラックのみだ。ブルーやゴールドの本体カラーを選んだ場合、ドックの色もおそろいにしたければ、本体と同時に購入する必要がある。特にゴールドのドックはほかと見た目の印象が大きく違うので、本体と同時購入したほうが無難だ。

tm_1107vaioz_rv_17.jpgtm_1107vaioz_rv_18.jpgtm_1107vaioz_rv_19.jpg VAIOオーナーメードモデルでPower Media Dockも選択した場合、本体と同じカラーのドックが付属する。左からブラック(カーボンブラックも同色)、ブルー、ゴールド

拡張バッテリーで最大17.5時間もの連続駆動に対応

tm_1107vaioz_rv_20.jpg パームレスト直下にバッテリーを内蔵。コインで回せる8本のネジでタイトに固定されている

 標準仕様モデルの場合、パームレストの直下に内蔵するリチウムイオンバッテリーの容量は45ワットアワー(11.1ボルト 4000mAh)で、公称の駆動時間は約9時間となっている。また、底面に追加で装着するシート型の拡張バッテリーも用意されており、こちらの容量は49ワットアワー(11.1ボルト 4400mAh)、装着時の駆動時間は約17.5時間をうたう。

 VAIOオーナーメードモデルでは標準バッテリーで約8.5〜9時間、拡張バッテリー装着時で約16.5〜17.5時間の駆動時間とされている(仕様によって変動)。VAIO S同様に、この拡張バッテリーを装着した状態でもフルフラットなフォルムを保てるのがうれしい。

 しかも、VAIO Zは本体が非常に薄いため、拡張バッテリーを装着しても厚さが24.75ミリと、従来機種の最厚部(32.7ミリ)よりはるかに薄いのだ。重量についても本体と合わせて約1.655キロ(標準仕様モデルの場合)に抑えられており、拡張バッテリーを装着した超長時間駆動のモバイルノートとしても無理なく利用できるだろう。

tm_1107vaioz_rv_22.jpgtm_1107vaioz_rv_23.jpg 拡張バッテリーを取り付けると、厚さが24.75ミリ厚となり、重さは約490グラム増えるが、フルフラットなフォルムは維持される。拡張バッテリーを装着した状態でも、分厚くならず、持ち運びやすいのは好印象だ

 この拡張バッテリー利用時も含めたフルフラットスタイルへのこだわりについて、ソニーはVAIO S 2011年春モデルの発表時から一貫して強くアピールしているが、実際にモバイルノートPCを携帯する機会が多い筆者としても、これには強く共感できる。

 平らなブリーフケースタイプのビジネスバックへの収まりがよいのは当たり前として、大型のカメラバッグやスーツケースなどに、ほかの機材や衣服などと一緒に収める場合も、フラットなボディのほうがデッドスペースができにくく、効率よく詰め込める。

 最近はバックパックタイプでもノートPC用の収納スペースを備えたものが増えてきているが、こういった収納スペースの形状もやはりフラットで、当然フルフラットボディならば収納しやすい。厚みの差が大きいアンバランスな形状のノートPCだとデッドスペースができやすく、背中の一部にボディが当たって圧迫感を感じたり、といった弊害もある。一見地味ではあるが、モバイルノートPCにおいて意外に重要な部分なので、個人的にこのこだわりは強く歓迎したい。

tm_1107vaioz_rv_21.jpg オプションの拡張バッテリーには、バッテリー単体で充電できるアダプタが付属する

 この拡張バッテリーは、付属のアダプタを装着することで、拡張バッテリー単体で(本体の)ACアダプタに接続して充電できる。また、拡張バッテリーの着脱は電源オンのままでも可能で、2つのバッテリーを必要に応じて使い分けられるのが便利だ。

 なお、放電は拡張バッテリーから、充電は標準バッテリーを優先するように設定されている。拡張バッテリーの残量がなくなったら、電源オンのまま外して拡張バッテリー単体で充電し、その間は標準バッテリーで駆動、拡張バッテリーの充電が終わったら電源オンのまま再びセットする、というように標準バッテリーを予備電源的に使うことが可能だ。バッテリー充電時間は、標準バッテリーで約2.5時間、拡張バッテリーで約3時間(単体で充電した場合)となっている。

 会議や外出先への訪問が連続してある場合など、本体にACアダプタを接続して使うことができない状況が続いても、拡張バッテリーの着脱と充電を行う程度の合間だけあれば、ノートPC本体にACアダプタをつなぐことなく、相当に長い時間をバッテリー駆動だけで不安なく乗り切れるだろう。

ノートPC用とドック用、2つのACアダプタが付属

 ACアダプタは、本体専用のもの(65ワット)と、本体とドック兼用のもの(120ワット)の2種類が付属している。本体専用のACアダプタは、サイズが45(幅)×106(奥行き)×28(高さ)ミリ、電源ケーブル込みの重量が約260グラムだ(いずれも実測値)。このサイズのモバイルノートPCにしては少し大きめだが、本体と一緒に携帯してもそれほどかさばらない。

 ただし、外出先でもドックを使いたい場合は、大きな120ワットのACアダプタを持ち運ぶ必要がある。こちらのサイズは61(幅)×141(奥行き)×30(高さ)ミリで、電源ケーブル込みの重量は約436グラムだ(いずれも実測値)。

 基本的にドックは持ち運ばずに家庭や職場で据え置き利用するスタイルが多いだろうが、ドックも含めて携帯する必要が生じた場合、大きくて重いACアダプタがスリムな本体やドックの携帯性を損ねてしまうのは少し残念だ。

 なお、本体専用のACアダプタはドックに誤って差せないよう、ドック側のコネクタ形状が工夫されている。

tm_1107vaioz_rv_24.jpgtm_1107vaioz_rv_25.jpg ACアダプタは2種類を用意。本体専用のもの(写真=左)に比べて、本体とドック兼用のもの(写真=右)は大きく重い。本体専用のACアダプタ(VGP-AC19V48)は付属品専用のもので、別売のオプションとしては用意されない。オプションとしては、これより少し大きいVGP-AC19V31、もしくはスティック型のVGP-AC19V50が利用できる。ドックのACアダプタ(VGP-AC19V45)はオプションでも販売される

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