戦力増強の“ステルス”ゲーミングノートPC――「G73SW」でぶっ飛ぶこれぞ、男のコのPCですな(1/5 ページ)

» 2011年07月25日 15時30分 公開
[望月瞬(撮影:矢野渉),ITmedia]
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“ステルス”デザインのゲーミングノートPCがより強力に

ASUSのゲーミングノートPC「G73SW」

 ASUSTeK Computer(ASUS)のゲーミングノートPC「G73SW」は、同社のゲーム向け製品ブランド「ROG」(Republic of Gamers)におけるフラッグシップモデルだ。

 2011年2月に発売された従来モデル「G53Jw」が15.6型ワイド液晶(1366×768ドット)やArrandale(開発コード名)のCore i5-460M(デュアルコア/2.53GHz/最大2.8GHz/3次キャッシュ3Mバイト)を搭載していたのに対し、5月28日に発売された上位モデルのG73SWは17.3型ワイド液晶(1920×1080ドット)やSandy Bridge(開発コード名)のCore i7-2630QM(クアッドコア/2.0GHz/最大2.9GHz/3次キャッシュ6Mバイト)を搭載するなど、大きくスペックアップした。

 一方で、「NVIDIA 3D Vision」による3D立体視のゲームプレイや映像観賞、「NVIDIA 3D TV Play」によるHDMI経由での3Dテレビ接続、個性的なボディデザイン、2つの冷却ファンによる放熱機構といった特徴は、G53Jwから受け継がれている。

個性的な外観のボディは手触りもよし

重厚感たっぷりのボディは、特に背面からの見た目がユニーク

 ボディデザインから見ていくと、従来モデルのG53Jwと比べて、若干おとなしくなった印象だ。直線的な面を組み合わせて全体を構成しているのは同じだが、液晶ディスプレイのサイズが15.6型ワイドから17.3型ワイドへと大きくなったことに伴い、1つの面の大きさや角度が小さくなり、G53Jwほどゴツゴツした見た目ではない。G53Jwよりフラットな見栄えだが、ほかのPCとは明らかに違う外観は保たれている。

 背面の両サイドには排気口があり、戦闘機の噴射口をイメージしたデザインになっている。ここに2つの冷却ファンを内蔵し、ハイスペックなパーツが詰まったボディ内部をしっかり放熱する仕組みだ。これもG53Jwと同様で、なかなかカッコいい。

 ボディ全体のカラーはマットブラックで、天面とパームレストにはラバーコーティングが施されている。パームレストはやや粗めの手触り、天面はしっとりと滑らかな手触りだ。昨今のノートPCによく見られる光沢仕上げと異なり、天面とパームレストに指紋や皮脂がほとんど付着しないのは、個人的にとても気に入った。

 ボディサイズは415(幅)×320(奥行き)×18.9〜56.8(高さ)ミリ、重量は約3.8キロと、かなり大型で重い。ただし、このクラスのノートPCは据え置きでの使用がほぼ前提なので、それほど気になる部分ではないだろう。家の中でちょっと移動して使うくらいは、まったく問題ない。

底面の奥にリチウムイオンバッテリーを搭載。付属のACアダプタもヘビー級だ

 付属のリチウムイオンバッテリーは、容量が75ワットアワー(14.6ボルト 5200mAh)、バッテリー駆動時間の公称値が約3.7時間とされている。付属のACアダプタも大きく、実測でのサイズは約80(幅)×160(奥行き)×43(高さ)ミリ、電源ケーブル(メガネコネクタ)を含む重量は約825グラムだった。

 参考までに、BBench 1.01(海人氏作)でバッテリー駆動時間を計測してみた。無線LAN(IEEE802.11g)で常時接続し、BBench 1.01の設定は60秒ごとのWebページ巡回、10秒ごとのキーストローク入力だ。電源プランはWindows 7標準の「バランス」で、液晶ディスプレイの輝度は最低に落とした。

 テスト結果は約2時間50分。メーカー公称値には及ばなかったが、家庭内で軽くバッテリー駆動する程度ならば十分だろう。万が一、ゲームのプレイ中に停電などのトラブルが発生しても、余裕を持ってゲームのセーブ/終了、Windows 7のシャットダウンを行えるはずだ。

Core i7-2630QMとGeForce GTX 460Mを搭載

 主要なスペックだが、CPUはCore i7-2630QM(2.0GHz/最大2.9GHz/3次キャッシュ6Mバイト)だ。クアッドコアとHyper-Threadingによって、同時に最大8スレッドまで処理できる。自動クロックアップ機能のTurbo Boost 2.0をサポートし、最大2.9GHzまで高速化する。これと組み合わされるチップセットはIntel HM65 Expressだ。

 グラフィックス機能はG53Jwと変わらず、ディスクリートGPUのNVIDIA GeForce GTX 460Mを採用。NVIDIAのノートPC向けGPUでは、ハイエンドクラスの「GeForce GTX」シリーズに属するモデルで、CPU内蔵グラフィックスとは段違いの3D描画性能を持つ。DirectX 11に対応し、グラフィックスメモリは1.5Gバイトを確保する。主な仕様は、CUDAプロセッサコア数が192、プロセッサクロックが1350MHz、メモリクロックが1250MHzだ。

 なお、すでにGeForce GTX 460MはNVIDIAのノートPC向け最新GPUラインアップから姿を消しているが、依然として高い描画性能を持つことに変わりはない。2011年7月25日現在、ノートPC向け「GeForce GTX」シリーズの最新ラインアップは、GeForce GTX 580M/570M/560Mとなっている。

CPU-Zの情報表示画面(画像=左/中央)。CPUはクアッドコアのCore i7-2630QM(2.0GHz/最大2.9GHz/3次キャッシュ6Mバイト)を採用し、Hyper-Threadingによる8スレッド同時処理、Turbo Boost 2.0による最大2.9GHz駆動に対応する。TDP(熱設計電力)は45ワットだ。GPU-Zの情報表示画面(画像=右)。GPUはCPU内蔵グラフィックスではなく、ディスクリートのNVIDIA GeForce GTX 460Mを搭載し、ゲーミングPCに求められる3D描画性能のニーズに応える

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