G73SWの大きな特徴の1つとして、標準でNVIDIA 3D Visionの3D立体視に対応する点がある。NVIDIA 3D Visionは、アクティブシャッター式の3Dメガネと、画面描画と3Dメガネを赤外線で同期する専用エミッターで構成されるが、この専用エミッターを本体に内蔵しているのだ(3Dメガネも標準で付属)。
単独製品のNVIDIA 3D Visionでは、専用エミッターはUSB接続の外付け機器なので、USBポートを消費して設置スペースも必要となる。しかし、専用エミッターを内蔵したG73SWならば、余分な設置スペースは不要で、USBポートも消費しない。この点は、標準搭載の強みだ。
専用エミッターは、液晶ディスプレイの上部にある200万画素Webカメラの隣に内蔵されている。キーボード左上のボタンか、Windows 7上のNVIDIAコントロールパネルでオン/オフを切り替える仕組みだ。
最初はNVIDIAコントロールパネルでセットアップウィザードを実行し、その後は専用エミッターをオンにして、付属の3Dメガネのフレームに設けられたボタンを押して同期を取れば準備完了だ。NVIDIA 3D Vision対応ゲームを起動したり、Blu-ray 3Dタイトルを再生すると、3D立体視が有効となる。
なお、3D立体視に対応する付属の再生ソフトは「Roxio CinePlayer BD with 3D」だ。2D映像のDVD-Videoタイトルなどをリアルタイムで3Dに変換し、3D立体視で視聴する機能もある。
NVIDIA 3D Vision対応ということで、17.3型ワイド液晶ディスプレイは、120Hz駆動をサポートしている。解像度は1920×1080ドットのフルHD対応で、光源は白色LEDバックライト、画面は非光沢のノングレアタイプだ。画面サイズが17.3型ワイドでドットピッチが比較的広いため、1920×1080ドットのフルHD表示でも、画面のアイコンやフォントの視認性はまずまず保たれている。
また、最近の大画面ノートPCでノングレア画面は珍しく、この仕様を歓迎する人は少なくないだろう。ノートPC向けのTNパネルなので、視野角が狭めなのは仕方ないが、正面から見るぶんには問題なく、発色はバランスが取れている。ただし、3D立体視を行う場合は、輝度がそれなりに下がることは覚えておきたい(これはG73SWに限らず、アクティブシャッター式3D立体視の構造的な問題だ)。
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