もう1つの注目株は、Nofanのファンレス自作セット「A40」と「A43」だ。ファンレスでミドルクラスのCPUが冷却できるように、巨大なCPUクーラーと定格400ワットのATX電源を備えたケースで、A40は3万6000円前後、A43は4万円前後で出回っている。
A40/43ともに、直径222ミリのCPUクーラー「CR-132」を採用しており、マザーボード上部のスペースを占有しているのが特徴だ。6月25〜26日開催の自作PCイベント「2011 AKIBA PC-DIY EXPO 夏の陣」でも話題を集めたキットで、同社スタッフによるとTDP 100ワットのCPUまで対応できるという。マザーボードの対応サイズはA40がATXまでで、A43はmicro-ATXまでとなる。
実際にTSUKUMO eX.では、A43にAMD A8-3850やA75マザーを組み込んで3Dゲームのベンチマークを実施していた。同店によると「駆動しているのか分からないくらい静かです。可動している部分がないから当たり前ですけど、多くの人が興味深くデモ機をチェックしていますね」とのことだ。
ただし、売れ行きはまだいまひとつとのこと。某ショップは「見た目面白いけど、いざ自分で買うとなったら2の足を踏んでしまうタイプの製品なんですよね。だいたい、ゲームをガンガンプレイするなら、ちょっとくらいの騒音は気にならないじゃないですか。音響マシンを組むなどの明確な目的がないと、安いパーツではないので、おいそれとは買えないでしょう。注目はされても、レジまでは遠いという感じのアイテムです」と、複雑な表情で話していた。
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