なんか暑いし、引きこもってゲームやろうぜ――予算10万円から組むゲーミングマシンショップのダメ出し!(2/4 ページ)

» 2011年08月12日 10時30分 公開
[吉川慧(ぜせ),ITmedia]

導入するパーツを生かす構成を

村上氏より赤入れをもらった構成表

 最初にグラフィックスカードを、構成から除くようにアドバイスをされた。今回導入したグラフィックスカードは、CPU内蔵のGPUとAMD Dual Graphicsを使った連携を考慮したカードだったのだが、村上氏は「今回CPUに採用されているA8-3850は、内蔵GPUの高い処理能力ゆえに、グラフィックスカードを増設せずともミドルレンジクラスの性能を要求するゲームをそこそこ遊べるという、コストパフォーマンスの高さがウリです。確かにAMD Dual Graphicsを使用すれば処理能力の向上が狙えるため、プレイするゲームによっては有効ですが、1万円するカードをわざわざ追加するのは、最大の特長であるコストパフォーマンスを下げることになってしまいます」とコメント。

 続けて村上氏は「そのほかのパーツについてですが、10万円という予算で組むなら、このままでもおおむねいいと思います。除いたグラフィックスカード分で浮いた約1万円分は、プレイ時の操作に直結するデバイス部分の強化にまわしましょう。まず、マウスをウチで以前から定番として人気のあるRazer製の「Deathadder 3500 BLACK edition」に、加えてアクセサリー類になりますが、FPSをやるなら絶対に必要となってくるマウスパッドを構成に含めておきましょう」とまとめてくれた。

Razer「Deathadder 3500 BLACK edition」。試遊スペースで実際に使ってみたが、自宅で使用しているキーボードとセットになっていたマウスと違い、グリップしやすくクリックなども引っかかりをまったく感じなかった(写真=左)。アクセサリーとして今回追加されたマウスパッド。グロウアップ・ジャパン「SHIDEN-MID-M」(写真=右)。

ダメ出しされた構成表(★印が変更点)
カテゴリ 製品名 メーカー 単価
CPU A8-3850 AMD 1万2780円
マザーボード A75MA-G55 MSI 9480円
メモリ GEC38GB1333C9DC GeIL 3680円
HDD WD10EARX ウエスタンデジタル 4380円
SSD CT064M4SSD2 Crucial 9240円
光学ドライブ GH24NS70B-B LG電子 2280円
グラフィックスカード★ なし - 0円
PCケース DF-10 Antec 5950円
電源 KAZANE450 ハントキー 5479円
OS Windows7 Home Premium 64bit DSP版 マイクロソフト 1万980円
液晶ディスプレイ E2260V-PN LG電子 1万4800円
スピーカー Z120 ロジクール 1270円
マウス★ Deathadder 3500 BLACK edition Razer 5980円
マウスパッド★ SHIDEN-MID-M グロウアップ・ジャパン 3381円
キーボード SideWinder X4 Keyboard マイクロソフト 5495円
グラフィックスカードを省き、その分を入力デバイスに振り分けている。価格は9万5175円

 あっさり終わるかに見えた今回のショップのダメ出しだが、村上氏から「本当はもっと周辺機器なども含め、変更したい部分があったのですが、予算が限られているのでこれ以上は難しいんですよね。また、FPSをやりたいとのことだったので、ほかにもいろいろとアドバイスをしたかったのですが……」とのコメント。

 願ってもいない話だったので、予算を拡大した構成を提案してもらうと同時に、FPSをプレイする際のアドバイスなどを続けて聞くことにした。

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