新製品が登場するペースも“平常運転”に近く、先週も目玉アイテムがいくつか登場している。マザーボードコーナーで人気を集めていたのは、ASRockのA75マザー「A75M-ITX」だ。価格は9000円弱で、在庫は少数となっている。
A75M-ITXは、AMD A75チップセットを搭載するマザーで初めてmini-ITXサイズを採用したモデルだ。アナログRGB出力とHDMI出力のほか、PCI Express x16スロットを1基備え、DDR3メモリスロットを2基用意する。SATA 3.0ポートは4基あり、USB 3.0もサポート。ソケット形状はFM1で、TDP 100ワットのAPUまで搭載できるという。現在入手できるFM1プロセッサーの「A8 3850」と「A6 3650」はともにTDP 100ワットなので、発熱量を気にせず現行品でマシンが構築できる。
PC DIY SHOP FreeTは、「GPUとCPUを統合したFusion APUは、前からmini-ITXマザーを求める声があったんですよね。グラフィックス性能が高いぶんだけ超小型マシンには不向きですけど、キューブケースに入れるくらいなら十分対応できるでしょう。PCI Express系の拡張カードも挿せますし、拡張性はこれで十分という人も多そうです」と評価していた。
9000円以下のリーズナブルな価格も手伝い、いくつかのショップでは売り切れになるほど好評だったが、ヒットのピークは夏が終わったころに来ると予想する声が多い。某ショップは「TDP 60ワット程度のFusion APUが9月はじめに登場するとウワサされているので、そのAPUとセットで使うという人が多いのかなと思います。また、それまでにはほかの大手メーカーからもmini-ITXのA75マザーが出てくるので、そちらと比較したうえで購入するという人も少なくないでしょうね」と話していた。
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