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» 2011年08月17日 12時08分 UPDATE

ようやくまともに楽しめそう:MSIの「WindPad 110W」で、タブレットPCで使うZ-01とWindows 7の可能性を考えた (1/2)

Fusion APUの省電力モデルには、「E」と「C」、そして、組み込み系も想定した「Z」シリーズがある。その“Z”なFusion APUを搭載するタブレット“PC”を使ってみた。

[林.佑樹,ITmedia]

TDP 5.9ワットのZ-01を搭載したタブレット“PC”

kn_wp100w_10.jpg 10.1型ワイドディスプレイを搭載したタブレット“PC”「WindPad 110W」

 MSIのWindows 7搭載タブレット“PC”として2010年に登場した「WindPad 100」シリーズは、当初Atomを搭載していたが、今回登場した「WindPad 110W」では、微妙に型番を変えつつ、実は、AMDのFusion APUで最も低消費電力となる「Z-01」を搭載するという、プラットフォームを一新する大変身を果たしたモデルだ。現状では、法人を中心に展開しているが、今後は個人ユーザー向けにも発売することが決定している。実売価格は6万円をわずかに切る程度(5万9800円前後)だ。

 WindPad 110Wは、Fusion APUのZ-01を搭載したタブレットPCとしては、日本で最も早く流通したモデルの1つだ。それだけに、Z-01がどれだけの動きをするのかが気になる。Z-01は、動作クロック1.0GHzのデュアルコアCPUに、DirectX 11に対応してコアクロック276MHzで動作するRadeon HD 6250を統合したもので、TDP 5.9ワットという、省電力重視のプラットフォームで弱点となりやすかったグラフィックス性能を強化したのが特徴だ。

 Z-01は、Windows 7を導入するタブレット“PC”への搭載を想定して開発されたFusion APUでもあり、そういう意味で、WindPad 110Wの挙動がユーザーのストレスを感じさせないほどに軽くて快適なのかも、重要な評価ポイントとなる。

 そのWindPad 110Wのシステム構成は、APUのZ-01をはじめとして、システムメモリにはDDR3-1333を2Gバイト載せ(最大容量は4Gバイト。ただし、ユーザーの増設はできず、現在MSIで増設サービスの準備中)、データストレージとしてSSDを採用する。評価機材のSSDは、SanDiskの容量32Gバイトモデル「SDSA4DH-032G」を内蔵していた。バッテリーはリチウムイオンバッテリーを採用し、容量は7.4ボルト4200mAhだ。MSIの測定では、約6時間の駆動を実現しているという。

 なお、すでに法人ユーザー向けに出荷をしているWindPad 110Wだが、評価機材のOSは64ビット版 Windows 7 Home Premiumを導入していた。64ビット版のOSなのに搭載できるメモリが最大4Gバイトというのが気になるところだが、メモリ2Gバイトの評価機材を操作した限りでは、その挙動に不満を感じることはなく、むしろ、想像していた以上に快適だった。

ノートPC感覚で使える本体搭載インタフェース

 本体には、アウトカメラとインカメラを搭載して、有効画素はともに130万画素だ。このほか、本体搭載のインタフェースとして、Mini-HDMI出力、USB 2.0、SDメモリーカードリーダー、クレードル専用コネクタなどを備える。また、無線接続では、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANとBluetooth 3.0+EDRが利用できる。USB 2.0は通常サイズで、カードリーダもSDメモリーカードが利用できる。そのため、インタフェースの使い勝手としてはノートPCに近い。

kn_wp100w_02.jpgkn_wp100w_03.jpg 上部側面には電源ボタンがあるだけで、これを起動やスリープに使用する(写真=左)。下部側面には、クレードル専用コネクタ、電源、SIMカードスロットを用意する(写真=右)

kn_wp100w_04.jpgkn_wp100w_05.jpg 左側面のインタフェースは、Mini-HDMIのみだ。排気ファンはフルロードで少しうるさく感じるが、メールやWebブラウズ程度ならば気にならない(写真=左)。右側面には、画面回転のロック/アンロックスイッチ、SDメモリーカードリーダー、ボリュームスイッチ、マイク端子、UBS 2.0を備える(写真=右)

 本体のサイズは、271(幅)×183(奥行き)×15.5(厚さ)ミリで、重さは約850グラムだ(なお、編集部で評価機材を実測したところ、862グラムだった)。搭載するディスプレイのサイズは10型ワイドで、解像度は1280×800ドット。IPSパネルを採用し、マルチタッチに対応したタッチパネルを内蔵する。パネル表面は光沢仕様だ。

kn_wp100w_01.jpgkn_wp100w_06.jpg 正面には「スマートトラッカー」、「O-key」、「ホームキー」、「ホットキー」、そして、有効画素130万画素のインカメラがある。評価機材に限ったことかもしれないが、発色傾向はやや青みがある(写真=左)。背面に用意するのはアウトカメラのみだ。ヘアライン加工は、高級感の演出するだけでなく、指紋も目立たなくする効果がある

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