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» 2011年08月18日 15時14分 UPDATE

アルミボディのモバイルPCが4万円台から:あくまで“実用的”にこだわる――デルの薄型ノート「Vostro V131」の実力 (1/2)

デルのビジネス向けノートPC“Vostro”シリーズの最新版が登場。「これ1台あれば困らない」というPCを目指したらしいが、実際のところどうなのか?

[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]

薄型ボディを維持しつつ、システムを一新

photo 厚さ16.05〜21.0ミリの薄型ボディを維持したまま、システムを一新した「Vostro V131」

 「Vostro V131」はデルの中小規模企業導入向けのノートPCブランド“Vostro”シリーズの最新モデルで、2010年11月に発売された「Vostro V130」の後継となる。13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載した1スピンドルモデルで、Vostro V130からボディをわずかながら薄くしたほか、CPUに“Sandy Bridge”世代のCore iシリーズを採用するなど、システム構成を一新した。

 デルの直販サイトでは、搭載するCPUをCeleron 857(1.1GHz)、Core i3-2310M(2.1GHz)、Core i5-2410M(2.3GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.9GHz)から選べるほか、メモリ容量やストレージの容量を選択できる。CPUにCeleron 857を選んだ場合の最小構成価格は4万9980円、同様にCore i3-2310Mで5万7980円、Core i5-2410Mで6万4980円となり、Vostro V130と同じく価格を抑えたシリーズとなっている。今回はCore i5-2410M搭載モデルを取り上げ、性能を中心にチェックする。

 アルミ製の薄型ボディはVostro V130とほぼ共通のサイズだ。ボディのサイズは329.3(幅)×237.65(奥行き)×16.05〜21.0(厚さ)ミリで、重量は約1.82キロ。標準で付属するバッテリーは6セルのリチウムイオンで、容量は65ワットアワー、動作時間は約9時間30分という。バッテリーは底面の奥がでっぱるため、デスクなどの平面に置いた場合、後部が高くなり、わずかに角度がつく。カラーバリエーションは「アバディーンシルバー」と「ルーサンレッド」の2種類を用意する(今回入手したのはアバディーンシルバー)。

photophoto サイズは従来モデルのVostro V130とあまり変わらないが、アイソレーションキーボードを採用し、インタフェースの配置を変更した(写真=左)。ACアダプタのサイズは46(幅)×107(奥行き)×29(高さ)ミリで、ケーブル込みの重量は319グラムと比較的コンパクトだ(写真=右)

より“使いやすい”PCへ

 Vostro V130から外観で大きく変化したのはキーボードだ。Vostro V131ではアイソレーションタイプを採用し、防滴仕様となっている。主要キーで縦横15ミリのキートップだが、キーピッチは約19ミリあるため、キーが小さくミスタッチをすることはない。Enterキーの右側にHome/Page UP/Page Down/Endキーを配置する以外は、特にクセのないキーレイアウトだ。ただしHomeキーがBackSpaceキーの右、Deleteキーの下にあり、文字消去時に誤操作してしまいやすいのは気になった。キーストロークが浅く、タッチは軽めなので、押し込んだ感覚は弱い。軽い力でタイピングできるのはいいが、好みが分かれるかもしれない。

 キーボードの右上部には、3つのクイック起動ボタンを備える。左のボタンはWindowsモビリティセンターが起動して、ディスプレイの輝度、バッテリー設定、ワイヤレスネットワークなどの設定を行える。中央のボタンはDell Support Centerが起動し、オンラインでさまざまなサポートが受けられる。右のボタンはユーザーが設定したマルチメディアオプションやアプリケーションに1アクションでアクセスできるランチャーボタンだ。

 タッチパッドの大きさは84(横)×46(縦)ミリで、滑りがよく指に対する追従性もよい。2ボタンのスイッチも適度なストロークがあり、操作感はとてもよい。Vostro V130と同様、タッチパッドにシナプティクス製の多機能ドライバが導入されており、2本指を使った上下/左右スクロールや、3本指で弾くことによるページ送り/写真送り、3本指を置くことによるアプリケーション(ユーザー指定)起動などに対応する。

photophoto キーボードはアイソレーションタイプになった(写真=左)。キーボード右上には3つのクイック起動ボタンがある(写真=右)。

 搭載する液晶ディスプレイのサイズは13.3型ワイドで、解像度は1366×768ドット。このサイズのノートPCとしては標準的だ。液晶ディスプレイを長時間見続けても疲れないように、表面はノングレアとなっている。輝度は16段階の調整が可能だ。評価作業においては、最大輝度にすると少々明るすぎるので、10〜12段階程度で使用するとちょうどよいと感じた。

photophoto 13.3型ワイドの液晶ディスプレイの解像度は、1366×768ドットでノングレアパネルを採用する(写真=左)。液晶ディスプレイは約140度まで開く(写真=右)

 本体のインタフェースは、左側面にHDMI出力、eSATA(USB 2.0兼用)、マルチメモリカードスロット(SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード、メモリースティック、メモリースティックPRO、MMC、MMC+、xDピクチャーカードに対応)を備え、右側面に2基のUSB 3.0、有線LAN(1000BASE-T)、アナログRGB出力、マイク/ヘッドフォン端子を備える。DC入力は背面にある。また、無線接続機能として、IEEE802.11b/g/n対応の無線LAN、Bluetooth 3.0+HSを備える。Intel WiDi技術に対応しており、PCの画面を無線LAN経由でWiDi対応のプロジェクターなどに配信できる。

 Vostro V130では背面に集中していたインタフェースの大半をVostro V131では側面に配置し、新たにUSB 3.0を2基装備するなど最新の規格に対応した。インタフェースを側面に配置することで、背面のときよりも手が届きやすく、USBポートへの接続がとても楽になった。このサイズのモバイルノートPCとしては満足できるインタフェースの構成だ。

photophoto 前面は左側に電源インジケータがあるだけ。ラッチレス構造はVostro V130から継承されている(写真=左)。背面にほとんどのインタフェースが集まっていたVostro V130とは異なり、DC入力のみだ(写真=右)
photophoto 左側面のインタフェースはHDMI出力、eSATA(USB 2.0兼用)、8-in-1カードスロットの3つだ(写真=左)。右側面には2基のUSB 3.0、有線LAN、アナログRGB出力、音声入出力を備える(写真=右)
photophotophoto デバイスマネージャーで確認した評価機の構成
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