AMD、“Zacate”“Ontario”上位モデルを追加正式発表はきょうでした。

» 2011年08月22日 15時17分 公開
[ITmedia]

TDPはそのままに、自動オーバークロックで性能向上

 AMDは、Furion APUでTDP 18ワットの“Zacate”ことEシリーズと、TDP 9ワットの“Ontario”ことCシリーズのそれぞれで、新モデルを追加した。採用するコアは、従来と同じ、40ナノメートルプロセスルールの“Bobcat”で2次キャッシュメモリは1Mバイトだ。対応するチップセットもA50Mと変わらない。

 Eシリーズで追加されたのは、「E-450」「E-300」の2モデルで、どちらも従来DDR3-1066までだったメモリをDDR3-1333までサポートし、映像出力インタフェースでは、ステレオ立体視の出力が可能なHDMI 1.4aに対応した。

 E-450はデュアルコア構成で動作クロックは1.65GHzになる。統合するグラフィックスコアはRadeon HD 6320で、グラフィックスコアの動作クロックは標準で508MHz、負荷がかかると自動でクロックアップして最大600MHzまで上がる。内蔵するRadeon コアは80個と従来のRadeon HD 6410と同じだ。

 E-300もデュアルコア構成で動作クロックは1.3GHzと、すでに登場しているシングルコアのE-240の1.5GHzより低い。統合するグラフィックスコアは、従来と同じRadeon HD 6310だが、AMDが明らかにした資料によると、グラフィックスコアの動作クロックもE-240の500MHzより低い488MHzとなる(なお、同じ資料で、E-350のグラフィックスコア動作クロックは、492MHzとなっている)

 C-60は、C-50の上位機種となるデュアルコアモデルだ。動作クロックは定格状態で1.0GHzとC-50と同様だが、負荷に合わせて自動でクロックアップする機能を導入して最大1.33GHzまで上がる。統合するグラフィックスコアは、Radeon HD 6290に変更した。定格の動作クロックは276MHzで従来のCシリーズに統合するRadeon HD 6250と同じだが、C-60でも負荷に合わせて自動でオーバークロックすることで最大400MHzまで上がる(なお、AMDには負荷に合わせてCPUコアを自動でオーバークロックする“Turbo CORE Technology”があるが、今回のE-450とC-60では、この名称を使っていない)。

新登場のE-450とE-300のベンチマークテスト結果を、従来モデルのE-350とインテルのPentium E5400と比較する

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  8. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー