ラインアップ
ハードウェア
ソフトウェア
東芝は9月5日、2011年冬商戦向けの新モデル7シリーズ27モデルを発表。2011年9月中旬より順次発売する。
今回の新モデルは、PC基本性能の向上や同社が推進するPC省電力化機能の強化、利便性を高めるソフトウェアの搭載に加え、地デジ搭載液晶一体型デスクトップPCの名称が「dynabook REGZA PC」に改められた。
同社は、2011年4月にREGZAシリーズを展開するAV機器部門とdynabookシリーズを展開するPC部門を融合したデジタルプロダクツ&サービス社を発足。dynabook REGZA PCシリーズはこの効果の一環といえる。
「dynabook REGZA PC」シリーズは、これまでの21.5型サイズに加え、ひとまわり大きい23型ワイドの液晶ディスプレイ搭載モデルが追加された。
上位のモデルは3波(地上デジタル/BSデジタル/110度CS)対応ダブルチューナー+ハードウェアトランスコーダによるリアルタイム長時間録画機能、Blu-ray Discドライブ、スマートフォン連携機能付きテレビ総合アプリケーション「Qosmio AV Center」、低音を豊かに再生するサブウーファー付きONKYO製スピーカーシステムを実装し、テレビ+レコーダー+PCの高性能/多機能さを訴求する。
最上位のD731/T9Dはプラス1基の地デジチューナーも備え、PC電源オフから約5秒でテレビが起動する「今スグTV」機能も新たに搭載した。
「dynabook Qosmio」シリーズは、テレビチューナーやクアッドコアCPUを搭載するAV機能+高性能PCを両立するモデルとして、3波ダブルチューナー搭載のT751、地デジチューナー搭載のT551を用意する。
上位のT751/T8Dは、15.6型ワイドの液晶ディスプレイ(1366×768ドット)、3波ダブルチューナー+長時間録画機能、クアッドコアのCore i7-2670QM、8Gバイトのメインメモリを搭載し、写真・映像編集ソフト「Adobe Photoshop Elements 9/Adobe Premiere Elements 9」をプリインストールする。
T551/T4Dは、15.6型ワイドのスタンダードPCとしての機能にシングル地デジチューナーを内蔵し、手軽な2台目/プライベートルーム向けに訴求する。
スタンダードなA4オールインワンノートPCとして展開する「dynabook T451」は、リュクスホワイト/モデナレッド/プレシャスブラックより選択できる豊富なカラーバリエーションと使い勝手のよさ、導入しやすい価格帯を特徴とする。
独自の節電機能「東芝ピークシフトコントロール」を搭載し、日中の電力需要が多い時間帯をバッテリーで動作させる制御をユーザーが意識せず自動的に行える。機能の効果をより高めるよう、前モデルより長時間(約4.6時間)動作するバッテリーに改められた。
光学ドライブを内蔵し、約1.4キロの薄型軽量ボディと長時間動作を特徴とする13.3型サイズのリアルモバイルノートPC「dynabook R731」は、既存のグラファイトブラックに加え、新色のシャンパンゴールドが加わり、ビジネスシーン向けの高性能モデルから実売12万円前後とする低廉モデルまで計4つのラインアップを用意する。
ビジネスシーン向けのR731/39DはWindows 7 Professional+Core i7 vPro+128GバイトSSDを搭載する。また、電源オフ状態より10秒(夏モデルより2秒短縮)でWindowsが起動する「東芝高速スタート」や、最大13時間/大容量バッテリー搭載時で約18時間動作する長時間動作性能とともに、電力のピーク時間帯の節電効果を得る「東芝ピークシフトコントロール」機能も搭載する。
10.1型ワイドの液晶ディスプレイを搭載するミニノートPC「dynabook N300」は、実売5万円前後とする低廉な価格帯と7時間動作のバッテリー、カカオブラウン/ライムグリーン/パッションオレンジのカラーバリエーション、1.36キロの小型軽量ボディを特徴とする。
基本システムはIntel NM10+Atom N570(1.66GHz)、1Gバイトのメインメモリ、250GバイトのHDD、1024×600ドット表示対応の10.1型ワイド液晶ディスプレイなど。低価格PCながら豊かなサウンド出力を実現するharman/kardonブランドのステレオスピーカーをパームレスト部に実装する。
主力のテレビ機能はテレビ統合アプリケーション「Qosmio AV Center」により利用する。dynabook REGZA PCの上位モデルに、PC起動なしにすぐテレビを視聴できる「今スグTV」機能を実装したほか、PC/テレビ/タブレット・スマートフォン、REGZAシリーズの相互連携機能「レグザAppコネクト」の対応を強化した。PCからREGZAテレビ/レコーダーを操作できる「RZタグラー」、スマートフォンやタブレットデバイスからPCのテレビ機能を操作できる「RZタグラー対応Qosmio AV Center」などの機能を実装する。
また、dynabook REGZA PCに音声やジェスチャーでPCを操作できる「てぶらナビ」機能も新設した。PCに向かって「天気は?」「盛り上がっている番組は?」などと話すと規定サービスやTwitterなどからの情報をもとに情報を表示、「ニュースを読んで」で最新ニュースを読み上げる操作、さらに手を画面にかざして動かすと「チャンネルの切り替えやボリューム調整」といった操作を可能とする。
節電意識の高まりに応じた、省電力動作の機能も多数備える。今回の東芝秋冬モデルは、電力需要の高まる時間帯(ピークシフト時間帯)はバッテリーで動作、夜間にバッテリーを充電するよう自動制御する「東芝ピークシフトコントロール」や容易に省電力動作モードに切り替えられ、節電量を視認できる「東芝ecoユーティリティ」を多くのモデルで採用。ピークシフトコントロールは、BIOS側で制御する仕組みにより、PCがシャットダウン状態でもACアダプタからの電源供給を止められる特徴を持つ。
モバイルノートPCのdynabook R731シリーズに備えていた、高速なOS起動を実現する「東芝高速スタート」はdynabook T451などスタンダードモデルまで対応範囲が広がった。待機電力を低く抑えつつ、高速起動で使い勝手も損ねない取り組みで、BIOS処理とプログラムの読み込みを最適化することで、通常起動時よりWindowsが起動するまでの時間を大きく短縮させる。SSD搭載のdynabook R731の場合、約10秒で起動するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.