夏の終わりは年末の始まり? ――トレンド変化が激しい1週間古田雄介のアキバPickUp(3/4 ページ)

» 2011年09月05日 09時08分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
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「ワンポイントでヒットしそう」――手軽なSATA 3.0 SSD増設キットやHDMI無線化キット

Apricorn「VEL-SOLO」

 「部分的に増強する」というニーズを支える新製品も多かった。流通量が多く、複数のショップで目にしたのは、ApricornのPCI Express x1カード「VEL-SOLO」だ。カード上に2.5インチのSSDが装着できる仕様で、SATA 3.0をサポートしている。価格は5000円弱。

 フェイス秋葉原本店は「基板にMarvellのSATA 3.0チップを搭載しているので、SATA 2.0までしか対応しない構成のマシンでも、手軽に高速SSDが増設できます。OSのブート用としても使えるので、手っ取り早く体感速度を上げるにはうってつけのアイテムだと思いますよ」とプッシュしていた。なお、PCI Express x1(Gen 2.0)の規格上、転送速度の上限は500Mバイト/秒となる。

 最新インタフェースを活用するという意味では、バリューウェーブの「USBHB3543」も似たメリットを持った新製品だ。USB 3.0ポートを4基備える、3.5インチフロントベイ用のインタフェースキットで、マザーボードにあるUSB 3.0用のヘッダピン2基と接続する。価格は4000円弱。入荷したTSUKUMO eX.は「USB 3.0のフロントコネクタキットは、2ポートタイプがほとんどなので、4基使えるUSBHB3543は貴重な選択肢になると思いますね。わがままをいえば、3000円前後だったらもっとヒットしそうですけど……まあ、オンリーワンですし」と語る。

 さらに、ディスプレイの物理的な縛りを解消する、HDMI転送の無線化キットもデビューしている。アイ・オー・データ機器の「WTR-HDAV/A」で、価格は2万円弱。WTR-HDAV/Aは、非圧縮でフルHD映像や音声データが無線転送できる「WHDI」規格に対応したユニットで、映像の送信機と受信機をセットにしている。最大通信距離は20メートルで、1080pの映像まで対応している。

 WHDI規格に対応したグラフィックスカードは、2011年1月にGALAXYから「GF PGTX460/1GD5 WHDI」が登場しているが、WTR-HDAV/AはPC以外のデジタル機器で活用できるのが特徴といえる。パソコンショップ・アークは「別の部屋にあるレコーダーとリビングのテレビを接続したりできますし、工夫次第で幅広い使い道があるでしょう。部屋の模様替えの際、映像コードの長さを縛りに感じたことがある人にはオススメです」と話していた。

バリューウェーブ「USBHB3543」(写真=左)。アイ・オー・データ機器「WTR-HDAV/A」(写真=右)


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