Lenovoは、IFAに合わせてノートPC製品のIdeaPadシリーズの「U300s」「U300」「U400」を発表した。このうち、U300sがUltrabookに対応したモデルだ。CPUは、ほかのUltrabookと同じく、Sandy Bridge世代のCore i3、同Core i5、同 Core i7の搭載が可能。データストレージに256GバイトのSSDを搭載構成では、Enhanced Experience 2.0 RapidDrive SSDによる、“10秒以内での高速起動”を訴求していた。
本体の厚さは14.9ミリ、液晶ディスプレイサイズは13.3型ワイドで解像度は1366×768ドット。バッテリー駆動時間は最大で8時間となる。また、ThinkPad X1で導入した「Rapid Charge」という技術で、バッテリー容量50%の充電が30分で可能だという。
Lenovoの資料によれば、実売価格として1199.99米ドルを予定しているというが、IFAのLenovoブースで確認したスタッフの説明では、現時点でアナウンスしているのは独国内の出荷計画のみで、価格は999ユーロを予定しているという。発売日の詳細は不明だが、Lenovoでは11月に全世界で販売を開始したいとしている。
以上の3メーカーにASUSを加えて世界4大ノートPCベンダーが用意したのが、Ultrabook第一世代ということになる。IFA会場では、これらUltrabookとともに、Samsungが薄型ノートPCのラインアップをそろえていて、その中に、Windows 7が動作するタブレットPCが展示されていた。
Samsungは、IFAに合わせて「Series 7 Slate PC」を発表している。Sandy Bridge世代のCore i5シリーズを搭載した構成で64ビット版のWindows 7が動作し、データストレージには128GバイトのSSDを搭載する。バッテリー駆動時間は最大7時間。ディスプレイのサイズは11.6型ワイドで、無線接続には無線LANのほか、3GやWiMAXに対応する。また、A-GPSも利用できる。
本体に用意する入力デバイスはタッチスクリーンとなるが、これとは別に、Bluetooth接続の外付けキーボードにも対応する。タッチ操作用のスタイラスペンも用意されており、これを利用した業務用タブレットデバイス的な運用や、手書き認識による文字入力やメモも可能だ。
Series 7 Slate PCの出荷地域は不明だが、スタッフの説明によると、1099〜1349米ドルの価格帯で10月より出荷するという。外出先でのナビゲーション装置やコミュニケーション手段に利用できるほか、Androidタブレットとは異なりWindowsが動作しているため、現在Windows PCで使っている業務用アプリケーションの環境を移行することもできる。「タブレットに興味があるが、iPadやAndroidでは仕事で使えない」と考えている企業ユーザーでも、このモデルなら導入が容易だろう。
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