Windows 8では、タップで項目を選択し、フリック動作で画面切り替えやスクロール、長押しによる右クリックメニューの出現、ドラッグ&ドロップ、マルチタッチによるピンチズームイン/アウトなど、ほかのタッチパネル主体のデバイスと同様の操作体系に対応している。一方で、Windows 8独特の操作方法も用意されており、それがユーザーによっては“クセ”と感じるかもしれない。操作は難しくはないが“コツ”が必要で、慣れるとスムーズに操作できるはずだ。
Windows 8に固有の操作は、システムに関係するもので、アプリケーションの切り替え、メニューの表示、また、従来の「Windows」ボタンにあたる“コマンドの出現”などが中心だ。それぞれ、画面左端、上端、または、下端、右端から、それぞれ反対方向(例えば画面左端からであれば画面の右側)に向かって指をなぞると画面が切り替わる、あるいは、メニューが出現する。この操作が“速すぎる”と認識されないので、“少しゆっくり”と指を動かすのが「コツ」だ。また、必ず“画面端から”なぞる必要がある。この基本操作を体得できれば、すばやいメニューの切り替えやコマンドの選択ができるようになる。
このほか、ホーム画面で特有の操作として、ライブタイルで並ぶ各タイルの上を、上から下方向に向かってなぞることで、そのタイルが“選択状態”になる。ここで、先ほど紹介したメニュー表示の動作を行うと(画面端から反対方向になぞる)、メニュー画面で選んだライブタイルのサイズを変更したり消去できたりする。ライブタイルの並び替えは、ドラッグ&ドロップで行える。タイルの選択で“なぞる”操作が必要な理由は、ユーザーが項目選択のつもりでタイルをタッチしてしまうと、タイルで指定されたアプリケーションを実行してしまうからだ。
Windows 8では、アプリケーション操作にとまどったら、ホームボタンを押して強制的にホーム画面に戻ることができる。テスト機では、本体下部に「Windows」ボタンが用意されており、これを押すことで強制的にホーム画面へと戻るようになっていた。このあたりも既存のタブレットデバイスやスマートフォンと一緒で、「困ったらまずホームボタン」といった操作はユーザーに“困ってもなんとかなる”という安心感を提供する。
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