サービス面では、Windows Liveとの連携が強調された。Windows 8のDeveloper Previewでは、MailやCalendarといったアプリケーションを実装されていないものの、基調講演のデモで紹介されたアプリケーションでは、Metroスタイルに対応したフルスクリーン表示や複数アカウントに対応したデザインに変更したことがうかがえた。なお、Developer Previewでは確認できない機能だったが、基調講演では、SkyDriveとの連携がさらに強化されたことも紹介している。具体的には、ファイルブラウザから直接SkyDriveのファイルにアクセスできたり、SkyDriveを介してリモートPCのファイルを操作、あるいは、SkyDrive上のファイルを添付してメール送信やSNSへの投稿が行えるなど、ファイルの位置を意識しないファイル利用が可能になっているようだ。
今回、BUILDの参加者にはWindows 8のDeveloper PreviewがプリインストールされたSamsungのCore i5搭載タブレットデバイスが(報道関係者を除く)全員に配布された。前述のセンサー機能はすべて実装したほか、1カ月あたり2Gバイト上限で1年間無料のAT&Tの3G回線が使えるサービスサブスクリプションも付属するなど、Windows 8世代の基本ハードウェアを体現したものとなっている。
このようにBUILD参加者への配布のほか、Windows 8 Developer Previewについては、専用のWebページからダウンロードできる。誰でもアクティベーションなしで利用可能だ。Microsoftによれば、このDeveloper Previewはβ版のさらに前段階にあるとのことで、一部機能は実装されていない。今後、β版、RC版、RTM版と開発が進むなかで必要なフィードバックを得るための最初の一般向けリリースとなる。
Developer Previewには、開発ツール(Visual Studio+Expression Blend)やSDK、ゲームを含むMetroスタイルの標準アプリがいくつか用意されている。なお、配布されているのはx86用の32ビット版と64ビット版のみで、ARM版は提供されていない。
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