アドビシステムズは9月20日、写真編集ソフト「Adobe Photoshop Elements 10」および動画編集ソフト「Adobe Premiere Elements 10」の日本語版を発表し、予約受付を開始した。2本のソフトをセットにしたパッケージ「Adobe Photoshop Elements 10 & Adobe Premiere Elements 10」も用意し、いずれも2011年10月14日に発売する。通常版の価格は、Photoshop Elements 10とPremiere Elements 10がそれぞれ1万4490円(税込み、以下同)、Photoshop Elements 10 & Premiere Elements 10は2万790円。
新バージョンでは、写真やビデオ映像を一括管理できる“Elements Organizer”の検索機能を強化し、写真の見た目や撮影時刻をもとに、重複する写真などを検索する機能を搭載したほか、犬や花など被写体から写真を検索する「オブジェクト検索」機能を追加した。
管理機能とともにFacebookとの連携に注力したのも特徴だ。アプリケーション内でFacebookのタグ付けができるほか、Premiere Elements 10ではFacebookへの動画投稿が可能となった(投稿時に動画はMPEG-4 AVC/H.264形式に自動で変換される)。
Photoshop Elements 10はガイド付き編集機能を強化し、画像の選択した領域に焦点を合わせ、ほかの領域をぼかす「被写界深度効果」や、複数の画像で1枚の画像を構成しているように見せる「スタック効果」などを実装した。画像内に文字を入力するテキストツールは、選択した領域の外周や画像に描画した線に沿って文字を入力できるようになった。
このほか、トリミングの際に画像の構図を決めやすくするようにグリッド線が表示されたり、光の補正や色調をピンポイントで変えられる補正ツール「スマートブラシ」のパターンを31種類追加して合計100種類を用意したりするなど、細かなブラッシュアップがなされている。
Premiere Elements 10ではFacebookとの連携のほか、動画のカラー補正にシャドウとハイライトの彩度や輝度を細かく設定できる「3ウェイカラー補正」と「自動トーン補正」を追加し、画像の上をカメラが移動しながら拡大や縮小を行って撮影したように見せる「パン&ズーム機能」を搭載した。作成した動画はAVCHD形式で書き出すことができ、Windows版では64ビット版Windows 7にネイティブ対応した(編集機能のみ)。
対応OSはWindows版がWindows 7/Vista/XP(Photoshop Elements 10はSP3、Premiere Elements 10はSP2以降)、Mac OS版がMac OS X 10.5.8から10.7(OS X Lion)まで。ただし、OS X Lionのフルスクリーン表示には対応しない。通常版のほか、同社製ソフトのユーザー向けのアップグレード版、学生や教職員向けのアカデミック版などを用意する。それぞれの価格は以下の通りだ。
新製品の価格(Windows版/Mac OS版) | |||
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ラインアップ | 通常版 | 乗換え・アップグレード版 | 学生・教職員個人版 |
Photoshop Elements 10 | 1万4490円 | 1万290円 | ― |
Premiere Elements 10 | 1万4490円 | 1万290円 | ― |
Photoshop Elements 10 & Premiere Elements 10 | 2万790円 | 1万5540円 | 1万290円 |
9月20日から10月13日までに、これらの製品(製品版、アップグレード版、ダウンロード版)をアドビストアで予約した人を対象に、送料が無料になり、抽選で500名にアドビストア特製グッズがもらえる「先行予約キャンペーン」を実施する。キャンペーンの詳細はこちらを参照のこと。
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