ここまでim510PA1-Liquidの高い静音性を理解してもらえたと思う。CPUやグラフィックスに負荷が高くなると音がうるさくなってしまうのでは意味はない。そこでim510PA1-Liquidが静音性を保ったまま、どれだけの性能を出すのかベンチマークソフトをぶん回してみた。
計測したベンチマークソフトはPCMark05、PCMark Vantage、3DMark 06、3DMark Vantage、3DMark 11に、ゲーム系ではFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3、FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkといったおなじみのソフトだ。3DMark 11に関しては「Entry」「Performance(標準)」「Extreme」の3種類を計測している。
まずはWindows 7のエクスペリエンスインデックスを見てみよう。各スコアはCPUのスコアが7.6、グラフィックススコアはデスクトップと3Dゲームともに7.9、メモリが7.6でハHDDの数値が5.9となっている。全体的に見てもハイエンドといえるスコアだ。HDDのスコアが気になるのであればSSDのRAID構成にすれば、こちらも7を超えるスコアになるだろう。
次に各種ベンチマークテストの結果を見ていこう。こちらも総じて高いスコアだ。DirectX 11のパフォーマンスを見る3DMark11のPerformance設定での計測は目で見て分かるほど快適な動作であった。さすがに高解像度のExtremeになると厳しかったが、最新のDirectX11対応ゲームが登場してきてもプレイする分には問題ないと思われる。
また、FF系のベンチはFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3ではLOW設定が余裕のスコア1万超えとなっており現状でサービスされているゲームをプレイするのに何ら問題はない。ベンチマークテスト中も若干音が高くなったかなと思われる変化でしかなく、静音性は保たれていたことに驚かされた。
以上、im510PA1-Liquidを紹介してきたが、静音性とパフォーマンスを高い次元で両立していながら、その価格は11万4870円と12万円を切る。水冷システムにハイエンドCPU&ハイエンドグラフィックスといった点を考えると十分に納得のいく価格設定といえるだろう。3Dゲームをバリバリプレイしたい人だけでなく、グラフィックスカードやCPUクーラーからの騒音に悩まされることなく負荷の高い処理を行いたい人、静音性に優れる環境でPCを使いたいと考えている人には最適なマシンだ。
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