クアッドコアCPUでクーラーユニットも強化──「Let'snote B10 15周年記念モデル」2011年PC秋冬モデル

» 2011年09月28日 15時00分 公開
[ITmedia]

TDP 45ワットCPUの搭載を可能にした新規クーラーユニット

クアッドコアのCore i7-2675QMを搭載したLe'snote B10マイレッツ倶楽部プレミアムエディションの15周年記念モデル

 今回登場するクアッドコアCPU搭載のLet'snote B10は、Web販売限定のマイレッツ倶楽部プレミアムエディションでLet'snote登場の15周年記念モデルとして選択できる。

 搭載するCPUは、Core i7-2675QM(2.2GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.1GHz)で、TDPは45ワットのモデルだ。従来、Let'snote B10は、TDP 35ワットのCPUを搭載していたため、今回のTDP 45ワットCPU搭載にあたって、冷却機構を見直し、クーラーユニットでは、アルミダイキャストのヒートシンクを新たに設計して用意した。このヒートシンクには、放熱効率を上げるため多数の突起を備え、ジャケット部分に銅チップを組み込んだ。また、ヒートパイプで誘導した熱を放出するフィンも、材質を従来のアルミから銅に変え、フィンの間隔も従来の1ミリから0.8ミリと狭くして効率を上げている。

 左側面に設けた排気口もスリットの幅を増やすことで、ボディ内部における空気の流れを向上させている。システム基板も新たに用意し、電源回路の見直しに伴うレイアウト(特にLANコントローラの配置)の変更や、基板形状の変更などが施された。

 バッテリーパックは、従来の2250ミリアンペアアワーから高容量タイプの3000ミリアンペアアワーに変更し、バッテリー駆動時間は、従来のLet'snote B10マイレッツ倶楽部プレミアムエディションが約6.5時間だったのが、約8時間と伸びた。なお、ACアダプタも従来の40ワットタイプから80ワットタイプに変わった。

 そのほかの仕様は、従来のLet'snote B10とほぼ共通する。本体サイズは370.8(幅)×229(奥行き)×31.4〜43.2(厚さ)ミリ。重さは約1.92キロと店頭モデルから40グラム増えた。システムメモリはDDR3を標準構成で8Gバイト(8Gバイトメモリ×1、空きスロット×1基)、最大で16Gバイト(8Gバイト×2枚)搭載可能で、データストレージには容量256GバイトのSSDを採用する。光学ドライブはBlu-ray Discドライブを内蔵する。

 クアッドコアCPUを搭載したLet'snote B10 マイレッツ倶楽部モデルプレミアムエディションの出荷は10月21日から(予約受付は9月28日)で、価格は33万5500円の予定だ。

Let'snote B10 マイレッツ倶楽部プレミアムエディションの従来モデルと15周年モデルのシステムボードとクーラーユニットを比較する。右が15周年モデルで新規に開発したもので、ヒートシンクや基板右下の形状が異なっているのが分かる

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