レノボ 製品開発統括担当/研究・開発/ノートブック製品/開発 木下秀徳氏は、ThinkPad Tabletとすでに多数登場している競合他社のAndroid タブレットデバイスの違いについて「ビジネスプロフェッショナルツールとしてThinkPad Tabletを提供する」と表現し、その具体的な違いから、高級感のあるデザインとビジネスプロフェッショナル向けの使いやすさ、そして、これまでのThinkPadと同等の品質基準を挙げた。
プロフェッショナル向けの使いやすさを実現する仕様では、専用のペンを用いるデジタイザ機能と専用のドッキングステーション、そして、外付けのキーボードを取り上げた。ほとんどのAndroidタブレットデバイスが、指によるタッチ操作を前提としているが、ThinkPad Tabletは、本物のペンに相当する感触を得るために、筆圧を256段階で検知する“Trueペン”を用意した。また、専用のドッキングステーションでは、インタフェースを拡張し、屋外利用から屋内利用に切り替えるときにワンアクションでインタフェースを拡張できるほか、PCとのデータ同期も行え、充電もMicro USB経由より3〜4倍速いことをアピールした。
キーボードを内蔵したフォリオケースは、「とってつけたようなキーボードではなく」(木下氏)、タイピングの感触を配慮したキーボードを提供することで、ノートPCのThinkPadシリーズで好評なキーボードと同等の使いやすさをThinkPad Tabletでも実現することを目指した。
ThinkPadシリーズと同等の品質基準では、堅牢性と熱設計を紹介している。堅牢性では、ThinkPadシリーズのノートPCと同等の強度を確保し、同じ耐久試験を行うだけでなく、ボディの“角”部分ではThinkPadのノートPCを超える強度を持たせ、耐久試験の条件もより厳しく設定し、防滴テストも追加している。熱設計では、人が触れる部分の熱に注目し、多数のユーザーテストを経て、快適と感じる範囲にボディ表面の熱を抑えるようにした。
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