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» 2011年09月30日 10時00分 UPDATE

3100円で30日間1Gバイト分、2年縛りなし:「そうそう、これだよ」なデータ通信手段──より安価にビシビシ使える「b-mobile 1GB定額」実力検証 (1/3)

日本通信から最大30日間に1Gバイト分のデータ通信が可能なSIMキットが登場。同じくテータ量課金制のb-mobile Fairと比べ、どこにメリットがあるか、スマートフォンやPCデータ通信ユーザーがどう活用できるか検証する。

[坪山博貴,ITmedia]

スマートフォンなら現実的で、リーズナブル──「b-mobile 1GB定額」

photo 「b-mobile 1GB定額」 通常サイズとmicro SIMサイズの2タイプを用意する

 日本通信より、30日間/1Gバイト分のデータ通信を3100円で利用できるデータ通信手段「b-mobile 1GB定額」が登場した。

 こちらは同社の従来製品と同様に、NTTドコモのFOMAネットワークを借り受けてサービスを展開するモバイルデータ通信手段で、利用可能エリアは広大な3GのFOMAネットワークと同じ。通信速度を(原則として)制限を設けない代わりに、課金単位を30日間あるいは1Gバイトのデータ通信量までとする制限を設けることで、他社完全定額制で通信ヘビーユーザーのみが優遇される格差を廃した「b-mobile Fair」の追加プラン、およびSIMカード付きの新規製品として展開する(通信速度は場所に応じて変化があり、かつ完全に制限なしではない。とはいえ、常時帯域制御されるわけではない。基本はFOMAの3Gデータ通信サービスと同等と思っていいと思われる)。

 初回用となるSIMカード付きキットは3480円(税込み)。通常サイズとiPhone 4などで採用されるmicro SIMサイズの2タイプを用意し、「b-mobileSIM U300」などと同様に家電量販店店頭などで販売される。これに30日間/1Gバイト分の通信料金が含まれるため、先だって開始したb-mobile Fair用の追加プランにプラス380円でSIMカードも付属するという感じとなる。利用できる機器は、SIMロックフリーの端末やFOMAハイスピード対応3Gモジュールを内蔵するPCやスマートフォン、携帯電話、タブレット機器などが挙げられる(音声通話は利用できない。音声通話も利用できる「talking 1GB定額」も別途用意する)。詳細は「b-mobileSIMの動作確認端末一覧」サイトを参照してほしい。

 価格については、他社では契約事務手数料(初期費用)が原則3000円前後ほど発生することを考えると、この部分だけでも破格だ。初回の利用権を使い終えたら「1GB定額3100円(b-mobile 1GB定額チャージ)」のプランを3100円で追加して使い続けられる。1カ月単位で使うなら、この額が実質の通信料金/ランニングコストになる。

 さて、30日間か1Gバイトまで使えるデータ通信期間/データ通信量は、スマートフォン中心で利用するのであればかなり現実的と評価できる。さすがに常時動画コンテンツをガンガン視聴する人には向かないが、Web、メール、SNS、必要な時だけ地図サービスといった利用が中心で、ときどき話題の動画も楽しむ普通のスマートフォンユーザーであれば、1Gバイトまでとするのデータ送受信量を気にすることはさほどないと考える。もちろん上限があるのである程度意識する必要はあるのだが、動画再生は控える、アプリケーションのアップデートは自宅の無線LAN環境で行う──程度のちょっとした節約でよいと思われる。

チャージプラン名 利用可能期間/通信量 価格 1日換算で利用可能な通信量 1カ月換算の価格
b-mobile 1GB定額チャージ 30日間あるいは1Gバイトまで 3100円 約33Mバイト 3100円
b-mobile Fair 1GB/4ヶ月チャージ 120日間あるいは1Gバイトまで 8350円 約8.3Mバイト 約2087円

 ちなみに、NTTドコモの3Gデータ通信プラン「定額データプラン スタンダード2 バリュー」(定額データスタンダード割2を併用)は、下限2500円/月に含まれるのが約9.6Mバイト分まで、そして約23.3Mバイト分のデータ通信で上限の5985円/月に達する計算だ。さらに2年間の継続利用が条件になるため、更新月以外の解約は9975円の解約金が発生する。

 もう1つ、音声契約と併用できる「パケホーダイダブル2」は、下限の2100円/月で済むのは約5Mバイト弱分まで、そこから14Mバイト分弱で上限の5985円に達する。PCでのデータ通信はもちろん、スマートフォンでも月額のパケット通信料金を低く抑えようと思うなら、パケット通信を実質封印(未使用)とするしかないほどあっという間に達してしまう(イー・モバイルにはある程度現実的に節約の意味がある料金プランも存在するが、こちらはサービスエリアがFOMA網に劣る)。2011年9月現在、ほかの通信事業者が展開する国内データ通信向け2段階制定額プランはおおむね似たようなものである。


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