富士通の2011年「FMV」秋冬モデル――モバイル性能をさらに高めた13.3型モデルや、デザインを一新した大画面液晶一体型PCなど全7シリーズを投入2011年PC秋冬モデル(2/3 ページ)

» 2011年10月04日 11時00分 公開
[ITmedia]

モバイル性能を高めた13.3型モデル「FMV LIFEBOOK SH」と、超低電圧版CPUを採用した「FMV LIFEBOOK PH」

FMV LIFEBOOK SH

 富士通の2011年秋冬モデルで目玉となるのは、13.3型ワイド液晶を搭載するモバイル機、FMV LIFEBOOK SHだ。

 Intel HM65 Expressベースの基本アーキテクチャは継承しているが、今回はデザインを大幅に変更。基板設計から見直しを図り、世界最薄クラスの最厚部23.2ミリを実現した。また、天板/キーボード回り/底面の3面を、従来の樹脂素材からマグネシウム合金に変更することで、DVDスーパーマルチドライブ装着時で重量は約1.34キロと、軽量化と堅牢性を両立した。さらに、標準バッテリーで約13.7時間、光学ドライブと排他で利用できる別売のベイバッテリーを利用することで、最長約18.2時間というロングバッテリーライフを実現している。

FMV LIFEBOOK PH

 このほか、AHシリーズでも採用された「サイドカラードキーボード」や「ナチュラルフィットキーボード」を搭載。機能面では電源投入後すぐにPCが立ち上がる「クイックスタート」も利用できる。上位機のSH76/Eがストレージに128GバイトSSDを採用しているのもポイントだ。

 一方、12.1型ワイド/11.6型ワイド液晶を搭載するモバイル「FMV LIFEBOOK PH」は、上位機で超低電圧版のCore i3-2367Mを採用したのがポイントだ。また、AMDプラットフォームを採用する下位モデルもE-450 APU(1.65GHz)に強化され、グラフィックス機能も向上している。なお、13.3型ワイドのFMV LIFEBOOK SHが今回大幅に軽量化されたことで、一回り小さなLIFEBOOK PHのほうが重量が重いという、逆転現象が起きてしまった。

テレビ機能が充実した液晶一体型PC「FMV ESPRIMO FH」はデザインも一新

FMV ESPRIMO FH

 23型ワイド/20型ワイドの液晶一体型PC「ESPRIMO FH」シリーズは、上位機(FF99/EM、FH98/EM、FH77/ED)でボディデザインを変更するとともに、エンターテイメント機能に関する機能強化が施された。具体的には、同社独自のLSI「Dixcel HDエンジン2」によるリアルタイムAVC長時間録画(15倍)や、“ONKYOマイスター認定”高音質スピーカー、およびDTS Ultra PC II Plusの搭載など。また、FPR方式の3D立体視に対応するFH98/EMは、視野角の広いIPSパネルを採用しているのが目を引く。

 このほか、FH77/EDはフレームとパネルに境目がないフルフラットファインパネルを採用し、より画面に没入しやすくなった。全モデル共通の仕様として、ナチュラルフィットキーボードやクイックスタート機能も搭載している。なお、グラスレス3Dに対応するFH99/EMには「少年マイロの火星冒険記 ブルーレイ3D」が付属する。

お手軽地デジモデル「FMV ESPRIMO EH」とセパレート型の「FMV ESPRIMO DH」

 前述したESPRIMO FHに対して、AMDプラットフォームを採用し、シングル地デジチューナーにすることで価格を抑えた液晶一体型PCがFMV ESPRIMO EHだ。2011年秋冬モデルでは、Fusion APUのAMD E-450(1.65GHz)を搭載して基本性能をアップしたほか、20型ワイドの液晶ディスプレイにLEDバックライトを採用し、省エネにも配慮している。

 そのほかの仕様は夏モデルをほぼ踏襲しており、デザイン面での変更もない。ただ、付属のキーボードとマウスが無線タイプになった(EH30/ETのみ)。

 一方、スリムタイプの省スペースデスクトップPC「FMV ESPRIMO DH」は、上位機の「DH77/E」のみがモデルチェンジを行った(下位モデルは継続販売)。Core i7-2600+Intel H67 Expressの基本システムを夏モデルから引き継ぎ、光学ドライブが大容量のBDXL対応Blu-ray Discドライブになっただけの小幅な変更にとどまる。

FMV ESPRIMO EH(写真=左)とFMV ESPRIMO DH(写真=右)

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