GIGABYTEが自社製グラフィックスカードを強力アピール――「GIGABYTE Tech Tour 2011」Battlefield 3用ドライバの情報も(2/2 ページ)

» 2011年10月07日 17時51分 公開
[吉川慧(ぜせ),ITmedia]
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プロのオーバークロッカー向け仕様も用意してます

 加えて、本体設計についても言及があった。「ハードウェア設計についてですが、電源回路にも力を入れています。GeForce GTX 560搭載カードのN56GSO-1GIはGPU回りに6フェーズ、GeForce GTX 580搭載カードのGV-N580SO-15Iは12フェーズもの回路を装備しており、安定したGPUへの電源供給が可能です。さらに各回路には、負荷を知らせるLED灯を備えています。ユーザーが視覚的に状況を判断できるので、よりオーバークロックもしやすいでしょう」(倉本氏)。

N56GSO-1GIの電源回路の図解。GPU回りには6フェーズ用意されている(写真=左)。こちらはGV-N580SO-15Iの電源回路の図解。GPU周りには12フェーズ装備(写真=中央)。会場の展示機に搭載されていたGV-N580SO-15I。各回路に備わるLED灯が回路状況を知らせてくれる(写真=右)

 また、イテン・ツァイ氏は、GV-N580SO-15Iについて「同カードは、マザーボード製品にも採用されている『Dual BIOS』を備えています。通常のBIOSのほか、オーバークロック用のBIOSが用意されており、特長としてプロのオーバークロッカーを悩ませる“コールドバグ”(液体窒素を使った超低温冷却によりGPU性能が逆に低下、もしくは停止するバグ)対策を行っています。また、2つのBIOSはカードに搭載された“スマートスイッチボタン”により、ワンタッチで切り替えることができます」とコメント。

 そのほか、同社開発のオーバークロック用ソフトもアピール。実際にツールを使用したデモを行い、手軽にオーバークロックが楽しめることを示していた。

液体窒素を使ったオーバークロックの実演が動画で紹介された。オーバークロック専用のBIOS使用時、マイナス173度まで下がっていても、コールドバグは発生しておらず、動画中使用していたベンチマークソフト「3DMark06」もスムーズに動いていた(写真=左)。GV-N580SO-15I のDual BIOS切り替えスイッチ。カード基板上に設置されており、ワンタッチでBIOSの切り替えができる(写真=中央)。同社開発のオーバークロックソフトによるデモ。ゲージをスクロールするだけで簡単にオーバークロックが可能だ(写真=右)

NVIDIAからBattlefield 3専用のドライバがリリース

NVIDIA Japanテクニカルマーケティングエンジニアのスティーブン・ザン氏

 最後は、NVIDIA Japanテクニカルマーケティングエンジニアのスティーブン・ザン氏がマイクを取り、世界各地で開催されているゲームショウやeスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)大会を紹介した。

 また、9月末よりオープンβテストが始まった注目度の高いFPS「Battlefield 3」(11月2日発売予定)についてスティーブン・ザン氏は「同ゲームのオープンβテスト用にGeForceドライバを新たにリリースしました。テストプレイ時、「285.27」と比べ、最大38%パフォーマンスがあがるので、まだ導入していない方は是非使用してみてください」とコメントしていた。

世界で実施されているゲームイベント。高額賞金が用意されているなど、競技としての側面が非常に大きい(写真=左)。フランス、パリで近々開催される「Electronic Sports Word Cup」では、リアルタイムストテラジーゲーム「Starcraft II」における初の日本人だ

9月末よりオープンβテストが開始されたFPS「Battlefield 3」(写真=左/中央)。NVIDIAより同ゲームのオープンβテスト用のドライバ「285.38」がリリース(写真=右)

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