「ThinkPad Tablet」は“ThinkPadと呼ぶに値する”タブレットなのか?ThinkPadなタブレットってやっぱ違う(2/4 ページ)

» 2011年10月19日 12時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

ThinkPadだから堅牢性は妥協せず

 ThinkPad Tabletの重さは、Trueペン収納状態で実測が759グラムになる。Trueペンを外した状態では、実測でもスペック表にある743グラムとなったが、携帯利用のほとんどの時間はTrueペンを収納した状態になると思われる(今回の評価作業ではそうだった)ので、この759グラムが携帯利用時に感じる実質的な重さといえる。サイズが10.1型ワイドで解像度が1280×800ドットの液晶ディスプレイを搭載したAndoridタブレットデバイスとして759グラムは軽くない。

10.1型ワイド液晶ディスプレイの解像度は1280×800ドットと、このクラスのタブレットデバイスと共通する。IPSパネルを採用したほか、専用ペンを使うデジタイザも内蔵する(写真=左)。評価機のホーム画面デザインは、「Launch Zone」やドロイドキャラクタのヘルプなど、IdeaPad Tablet K1と共通する(写真=右)

 しかし、そのトレードオフとして、ThinkPad Tabletには「堅牢製」を持たせている。前面のほとんどを占める液晶ディスプレイのパネルは、コーニングのゴリラガラスで覆い、本体構造には密閉度の高い箱型を採用した。また、本体の四隅に金属プレートを組み込んで耐衝撃性を確保している。

 ThinkPad Tabletの堅牢試験では、ThinkPadシリーズのノートPCに相当するものが実施されているだけでなく、角落下試験や液晶ディスプレイに対する鉄球落下試験における落下高はノートPCにおけるテストより高く設定している。さらに、ノートPCではなかった本体に対する防滴試験も実施しており、スイッチ面以外ではIPX5相当(噴水流に耐えうる)の防水性能を持たせている。

 タブレットデバイスを長い時間使い続けていると、カバンに本体を入れたまま、ドスンとおいたり落としたりすることもあれば、本体を置いたカバンを横にして無意識に頬杖をついたり、満員電車でもまれたりと、たとえ評価用に借りてきた機材で、大事に大事に使っていても、思いもよらず衝撃を与えてしまうことがある。そういうときにも、安心できるのは、ThinkPad Tabletの優位性といえるだろう。

ThinkPad Tabletの“長辺”側面には、PCでも搭載する通常サイズのUSB 2.0に(写真=左)電源ボタンと(写真=右)、搭載するインタフェースを絞っている

上側面には、音量調整ボタンとペンホルダーを用意する。Trueペントップの“赤い丸”もThinkPadを象徴するデザインとして取り入れている(写真=左)。また、下側面には“抜き差し”を伴うインフェースが集中する。その種類も、SDメモリーカードスロットにSIMスロット、Micro USB、HDMI出力、ヘッドセット端子と多岐にわたる。なお、日本出荷モデルはSIMスロットが無効になっている(掲載当初、スロットの記述に誤りがありました)(写真=右)

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