「ThinkPad Tablet」は“ThinkPadと呼ぶに値する”タブレットなのか?ThinkPadなタブレットってやっぱ違う(3/4 ページ)

» 2011年10月19日 12時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

Trueペンで可能になった手書き入力を試す

256レベルで筆圧を検知できる機能で、手書き時の線の太さをコントロールできる

 ThinkPad Tabletが「ビジネスプロフェッショナルツール」となるために、レノボが実装した機能の1つが「Trueペン」だ。ThinkPad Tabletの液晶ディスプレイにデジタイザを組み込み、専用のペン「Trueペン」を用意している。筆圧を256レベルで検知できるが、実際に使ってみると、それよりも、ホーム画面のアイコン選択や、Androidアプリで画面に用意されるメニューやテキストのタップなどが正確にでき、それが、操作感の向上につながっている。

 ThinkPad TabletにプリインストールされたAdroidアプリに、手書き入力に対応した「Note Mobile」がある。これは、Trueペンの筆圧に対応するほか、手書きした文字をテキストデータに変換する機能をサポートする。筆圧対応は、手書きしたペンの太さの違いとなって表現されるが、絵を描く以外でビジネスシーンに反映できる場面は少ない。しかし、手書き文字のテキストデータ変換は、依然として手書きが一番使いやすい打ち合わせのメモなどで役に立つことが多いだろう。

 Note Mobileで手書き入力をすると、文字データへの変換に時間がかかるものの、その認識精度は、評価者の文字が思いっきり下手(関係者には判読が困難を極める文字として知られている)であるのにもかかわらず、望む文字に変換している。また、間違った場合でも、その文字に横線で上書きすれば、削除できるので修正も簡単だ。変換処理速度さえ問題にしなければ、会議のメモ帳として利用することも可能だろう。

レノボのタブレットデバイスで導入している5つのゾーンを利用するランチャー「Launch Zone」をThinkPad Tabletでも採用する(写真=左)。それぞれのゾーンで起動するAndroidアプリはユーザーがカスタマイズできる(写真=中央)。IdeaPad Tablet K1でも導入された画面右下に回転式のアイコンを表示するランチャーも利用できる(写真=右)

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