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» 2011年10月20日 10時30分 UPDATE

分離・合体キーボードを標準搭載:10.1型のビジネスタブレット「KOUZIRO FT102」検証──WindowsかAndroidを選択可能 (1/3)

タブレットは、個人利用以外にビジネスシーンへも浸透していく兆しがある。KOUZIROの「FT102」シリーズは、WindowsもAndroidも、タッチもキーボードも使える2Wayスタイルを特徴とするビジネス向けタブレットだ。

[岩城俊介,ITmedia]

WindowsかAndroid、搭載OSを選べる10.1型タブレット

photo KOUZIRO「FT102」シリーズ。形状や基本仕様はほぼ同じだが、Windows 7搭載モデルとAndroid 2.2搭載モデルを用意する

 タッチ操作で手軽に使えるタブレットデバイスの選択肢が増えてきた。個人プライベート/遊び用途で使うならAndroidだが、ビジネス用途でも使うならこれまでのWindows PC資産を応用できるWindowsかな……などと、いくつかの購買ポイントから、搭載OSを軸にして導入を検討するユーザーも多いだろう。

 KOUZIROの「FT102」シリーズは、10.1型サイズのタブレットボディ+着脱型ワイヤレスキーボードで利用する合体/分離のタブレットスタイルに加え、PCとしての基本システムを共通化したOS選択型モデルとして展開する。Android OSとWindows 7、同仕様のハードウェアの中で搭載OSを選択できる点が大きな特徴だ。

 基本システムはAtom N455(1.66GHz)+Intel MN10 Expressチップセットの組み合わせた、いわゆる10.1型サイズのNetbookの仕様に似たものを採用する。Android 2.2搭載の「FT102-16」(以下、Androidモデル)は、1Gバイトのメインメモリ+16GバイトのSSDを採用。Windows 7 Home Premium搭載の「FT102-32」(以下、Windowsモデル)は2Gバイトのメインメモリ+32GバイトのSSDを搭載する。

 価格はオープン、実売価格はFT102-16が3万9800円、FT102-32が5万9800円前後だ。ちなみに本機は原則として法人向けモデルとして展開する。AndroidモデルはGoogle非認証機器でAndroidマーケットなども標準状態では非対応、かつ法人のみの販売となる。Windowsモデルも同じだが、こちらは同社直販サイトでの販売も行い、個人ユーザーも購入できる。

 今回はAndroid/Windows、両方のモデルをまとめて検証する。機材の都合により、Windowsモデルは標準仕様でなくFT102-16と同じ1Gバイトメモリ+16GバイトSSDでの評価となる点をご了承願いたい。

分離キーボード付きで、タッチタブレット/ミニノートPCの2Wayスタイルを自然に実現

photo ディスプレイは10.1型ワイドの静電タッチパネル付き液晶を採用する。解像度は1024×600ドットだ

 まずはそれぞれ共通する外観や仕様を見よう。FT102シリーズは、10.1型ワイドの静電容量方式タッチパネル付き液晶ディスプレイ(1024×600ドット)を備えるピュアタブレットボディを軸に、専用のワイヤレスキーボードによりキーボード入力とカーソル操作が行える合体/分離/可変スタイルを採用する。本体に傾きセンサーを内蔵し、本体を構える向きに応じて画面の向きも自動的に切り替わる。

 専用キーボードは内蔵するマグネットにより、タブレット本体に重ねて装着/可搬可能なギミックを備え、机上では慣れたノートPCと同じ感覚でキー入力+タッチパッド操作が行える。タブレット本体の左側面には回転式の棒状スタンドが備わり、机上でも別途スタンド類なしに本体を立てて使用できるよう工夫されている。

 本体サイズは、タブレット本体が267.5(幅)×166(奥行き)×16.1(厚さ)ミリ、重量は790グラム。キーボードを合体させた持ち運び時で267.5(幅)×166(奥行き)×23.6(厚さ)ミリ、重量は1070グラムとなる。本体単体ではそれほど特筆すべきサイズではないが、タッチパッド付きのワイヤレスキーボード込みで1キロほどということで、ミニノートPC感覚で見るとほどほどに小型で軽量と評価できる。もちろんタブレット単体としても活用できることから、NEC「LaVie Touch」シリーズと同様に、机上/モバイルの2Wayスタイルをかなり手軽に実現する。

photophotophoto 本体上面、底面は排熱口と回転スタンドのロックスイッチが備わる(写真=左、中央)。付属するワイヤレスキーボードはこのように本体と重ねて持ち歩ける。マグネットで保持する仕組みだ(写真=右)

 回転式スタンドの内側にUSB 2.0(Standard-A)とアナログRGB出力端子も用意する。タブレット、特にAndroidタブレットには本体サイズの薄型・小型化などのため、映像出力端子には小さいMicro HDMIを備えるモデルが多く存在するが、会議でプロジェクター接続となると“確実さ”でアナログRGBに劣る傾向だ。この点でアナログRGBをあえて用意したのはビジネスシーン向けモデルとしてのポイントの1つといえる。こちらはWindowsモデルはもちろん、Androidモデルでもミラーリングモードで外部ディスプレイやプロジェクターに画面を表示できる。

 本体にはこのほか、USB 2.0×1、ヘッドフォン出力端子×1、microSDスロット、上下/押下をサポートするジョグコントローラが備わる。このジョグコントローラはAndroidモデルにおける戻る/ホーム/メニューキーの役割を果たす。USBポートは普通のWindowsノートPCと同様にホスト機能付きのStandard-Aタイプとなっている。付属のワイヤレスキーボードはこのUSB Standard-Aポートに小型レシーバーを差して使用する仕組みだ。

photophotophoto 本体右側面にヘッドフォン端子、USB 2.0(Standard-A)、ジョグコントローラ、DC入力、左側面にmicroSDスロット、回転スタンド機構の内側にUSB 2.0、アナログRGB出力が備わる

 ワイヤレスキーボードは、PC用として採用例の多い2.4GHz帯無線を用いたタッチパッド付きだ。キーボードと回転スタンド機構により、机上ではノートPCと同じ感覚で使用できる。タッチパッドはAndroidモデルでもカーソル表示+カーソル操作をサポートするほか、右クリックボタンを押しながらタッチパッドをスライド、あるいはキーボードの左右キーでAndroidホーム画面を払って行う左右ホーム画面の遷移操作なども行える。

 キーピッチは正方17.5ミリで、キーストロークは2ミリ前後(実測値)。キーの操作感はやや窮屈だが、それなりに普通に打てる──といった感じで、ところどころに若干の安っぽい感触は残るものの、10.1型サイズのよくあるNetbook他モデルと似た印象だ。

photophoto 付属するワイヤレスキーボード。小型のレシーバーを本体に差して使用する(持ち運び時、レシーバーはキーボード内部に収納可能)。内部にマグネットがあり、本体とキーボードがぴったり合体する

 タッチパッドの面積は75(横)×37(縦)ミリで、左右クリックボタンを備えた標準的な2ボタン仕様である。スライド/回転スクロールやマルチタッチといった機能は標準で備わっていない。机上でWindowsモデルを快適に使用するならば別途スクロール機能付きマウスを別途併用したくなると思うが、基本的なマウス操作は十分に行える。ワイヤレス機能はキーボード本体の内蔵バッテリーで動作し、約48時間動作可能。充電はキーボード本体に備わるMini USBポート経由でUSB充電する仕組みとなっている。

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