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» 2011年10月21日 17時00分 UPDATE

「確かに安いけど、これも旅情」な海外定額データ通信:海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「クアラルンプール」編 (1/3)

東南アジア各国の中ではかなり通信環境が整っているマレーシア。WiMAXなど高速データ通信サービスも提供されている。クアラルンプールで現地のプリペイドSIMカードを購入してみた。

[山根康宏,ITmedia]

マレーシアの通信事情

photo 先進国と東南アジアのローカル情緒が混在するクアラルンプール

 マレーシアの首都、クアラルンプールは近代的なビルが立ち並ぶオフィス街や高級ショッピングセンターが目立つ一方、地元の繁華街へ入れば東南アジアのローカルな雰囲気が同居している東南アジアらしい都市だ。

 名物の超高層ツインタワー「ペトロナスツインタワー」から車で5分も移動すれば、そこは屋台が立ち並ぶ昔ながらの庶民的な街並みが広がっている。ちなみに、マレーシアは日本からの投資が多いせいか高級ショッピングセンターなどで日本語の案内表記も意外に見かける。全体的にのんびりした雰囲気が漂いながら、先進国のイメージも部分的に混在するのがクアラルンプールの魅力だ。

 マレーシアの通貨はマレーシア・リンギット(MYR)。2011年10月現在の為替レートは1リンギットが約25円だ。物価は日本に比べて安く、街中での食事も日本円換算500円以下で満腹にとれる。クアラルンプールへはJALやANAなど国内大手航空会社のほか、格安料金で話題となったLCC(格安航空会社)のAirAsiaも就航している。ただしLCCはメインターミナルとはちょっと離れた位置にあるLCC専用ターミナルを利用する点に少し気をつけたい。なお、クアラルンプール国際空港はAirAsiaの拠点でもあるため、シンガポールやタイなどへ格安で移動できたりもする。


photophoto 繁華街では、事業者の店舗もよく見かける。マレーシアではWiMAXサービスも始まっており、“4G”と掲げられた広告も目立っていた

 マレーシアの携帯電話事業者は計4社。大手のMaxis、Celcom、DiGiと、2008年に3Gサービスで事業参入したU Mobileだ。プリペイドユーザーの比率も高く、海外渡航者も気軽にプリペイドSIMカードを購入できる。購入には身分登録が必要で、海外渡航者はパスポートの提示が必要だ。プリペイドSIMカードは通信事業者の店舗のほか、街の各地で見かける携帯電話ショップやSIMカード販売店など、いろいろな店舗で購入できる。

 このほか、WiMAX事業者は2社がサービスを展開し、後発のYTLはYesのブランドでサービスを提供している。こちらは、日本でWiMAXサービスを展開するUQコミュニケーションズとも相互協力の覚書を締結している事業者だ。

マレーシアの通信事業者 WiMAX W-CDMA GSM
Celcom 2100MHz 900M//1800MHz
DiGi 2100MHz 1800MHz
Maxis 2100MHz 900M/1800MHz
P1 2.5GHz
YTL 2.3GHz

 ちなみにこれは筆者の経験なのだが……最初に述べておくことにする。

 マレーシアにおいては、過去の訪問で購入したプリペイドSIMカードがすぐに利用できないケースが何度かあった。購入した店舗で身分証明書の掲示とともに登録し、代金を支払うと「今すぐ利用できる」と店員に言われ、少なくとも「5分ほどで利用できる」はずなのだが、すぐに利用できないばかりか利用開始まで10数分以上かかることはざらにある。ひどいケースでは開通まで半日かかった例も体験している。

 データ通信専用のプリペイドSIMカードやUSBモデムとのセットであれば上記のようなトラブルはあまりないのだが、音声通話用のSIMカードでたまに開通が遅れるという感じ。他国の購入例と比べるとそのあたりはやんわり不安定である。運悪くなかなか開通されない場合はもうあきらめて(苦笑)、他社のプリペイドSIMカードを買い直してしまうことにしている。

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