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» 2011年11月01日 11時00分 UPDATE

UltrabookはAirの夢を見る?:「ZENBOOK」と「MacBook Air」を見比べてみた (1/3)

ASUSが満を持して投入した第1世代のUltrabook「ZENBOOK」は、デザイン、性能、機能、ラインアップ展開、価格設定に至るまで、「MacBook Air」を強く意識していることは明らかだ。それでは実際に両機種を並べて見比べてみよう。

[前橋豪(撮影:矢野渉),ITmedia]

やっぱり気になる“Air”との違い

tm_1110_zen_01.jpg ASUSの「ZENBOOK」は2つの画面サイズを用意。上が11.6型モデルの「UX21E」、下が13.3型モデルの「UX31E」だ

 既報の通り、ASUSTeK Computer(ASUS)は同社初となる“Ultrabook”カテゴリーの薄型軽量モバイルノートPC「ZENBOOK」を発表した。

 11.6型と13.3型の画面サイズを用意し、アルミ削り出しの薄型軽量ユニボディにTDP(熱設計電力)が17ワットと低い超低電圧版Core i7や高速なSSDを搭載、スリープ状態から約2秒の高速復帰に対応するなど、その外観やスペックはアップルの「MacBook Air」をほうふつとさせる。

 画面サイズとストレージ容量が異なる4モデルをラインアップし、国内の販売価格を8万4800円からに定め、MacBook Airよりハイスペックで同価格もしくは安価な価格とするなど、先行するライバルへの対抗意識がひしひしと感じられる挑戦的な製品だ。

 今回は2011年11月3日の発売に先駆け、11.6型モデル「UX21E」と13.3型モデル「UX31E」の試作機を入手したので、早速その外観をMacBook Airと見比べてみた。

2台のZENBOOKを見比べる

 まずは2台のZENBOOKを並べてみた。いずれも基本となるデザインは共通で、3〜17ミリ厚のスリムボディを採用。アルミの削り出しで作られる精巧なユニボディは、天面に個性的なスピン加工、パームレスト面と底面にヘアライン加工を施し、剛性と高級感に配慮している。

tm_1110_zen_02.jpgtm_1110_zen_03.jpg 11.6型モデルの「UX21E」

tm_1110_zen_04.jpgtm_1110_zen_05.jpg 13.3型モデルの「UX31E」

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tm_1110_zen_09.jpg 左がUX21E、右がUX31E。上から天面、正面、右側面、液晶を開いた状態での右側面。厚さはどちらも3〜17ミリ、フットプリントはUX21Eが299(幅)×196.8(奥行き)ミリ、UX31Eが325(幅)×223(奥行き)ミリだ

 UX21Eは1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶、UX31Eは1600×900ドット表示の13.3型ワイド液晶を備えており、単に画面サイズが大きくなるだけでなく、表示解像度が約1.37倍に高まって情報の一覧性が向上する点に注目したい。

 また、UX31Eは最大256GバイトのSSDや、SDXC対応のSDメモリーカードスロット、公称約8.1時間のバッテリー駆動といった特徴も持つ。UX21Eは画面サイズや最大SSD容量、バッテリー駆動時間(公称約5.5時間)でUX31Eより不利になるが、フットプリントが小さく、重量が約1.1キロに抑えられているため、持ち運びがしやすい。8万円台半ばから購入できるのも魅力だ。

tm_1110_zen_10.jpg 液晶ディスプレイの比較。左のUX21Eは1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶、右のUX31Eは1600×900ドット表示の13.3型ワイド液晶を備える。いずれもLEDバックライトを搭載し、輝度が高い。表面は光沢があるグレア仕上げだ

tm_1110_zen_11.jpg キーボードとタッチパッドの比較。左のUX21Eより右のUX31Eのほうが少し大きいが、キーレイアウトやストロークは共通で、使い勝手はそう変わらない。右上のキーが電源ボタンになっているが、誤って押しにくいように、このキーだけ少し固くなっている。また、電源ボタンを押すと、スリープやシャットダウンといった操作メニューが表示されるため、ミスタッチした途端にPCが終了してしまうような問題はない。タッチパッドは左右ボタン一体型のクリックパッドになっている

tm_1110_zen_12.jpg 底面にもヘアライン加工が施されている。余計な突起などはなく、ネジ穴も周囲に均等配置されており、美しい仕上がりだ。右のUX31Eは、液晶ヒンジ部の近くに通風口が設けられている

 そのほかの基本スペックは同等で、CPUは超低電圧版のCore i7-2677M(1.8GHz/最大2.9GHz)、メモリは4Gバイト(DDR3-1333)、グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を利用する。IEEE802.11b/g/nの無線LANやBluetooth 4.0、2つのディスプレイ出力(mini VGA、マイクロHDMI)、USB 3.0など、本体の装備もなかなか充実している。

 USBポートに接続することで有線LAN(100BASE-TX)が使えるUSBイーサネットアダプタ、mini VGAとアナログRGB(D-Sub 15ピン)の変換アダプタが標準添付され、本体とこれらのアダプタ類を収納できる専用キャリングケースまで付属しているのはありがたい。

 ラインアップによって性能や機能が大きく変わることはないので、画面サイズや解像度、バッテリー駆動時間、最大SSD容量を重視するならUX31E、小型軽量や価格を優先するならUX21Eといった選択になるだろう。

ZENBOOKの主な仕様
製品名 UX21E UX31E
型番 UX21E-KX064 UX21E-KX128 UX31E-RY128 UX31E-RY256
OS 64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)
液晶ディスプレイ(解像度) 11.6型ワイド(1366×768ドット) 13.3型ワイド(1600×900ドット)
CPU Core i7-2677M(1.8GHz/最大2.9GHz)
GPU CPU内蔵(Intel HD Graphics 3000)
メモリ 4Gバイト(DDR3-1333)
SSD 64Gバイト(6Gbps) 128Gバイト(6Gbps) 128Gバイト(6Gbps) 256Gバイト(6Gbps)
Webカメラ 30万画素
有線LAN 100BASE-TX
無線LAN IEEE802.11b/g/n
Bluetooth Bluetooth 4.0
キーボード 日本語キーボード
ポインティングデバイス マルチタッチ対応タッチパッド
外部ディスプレイ出力 mini VGA×1、マイクロHDMI(タイプD)×1
USB USB 3.0×1、USB 2.0×1
Thunderbolt
メモリカードスロット SDメモリーカード
オーディオ端子 ヘッドフォン/マイク共用
バッテリー駆動時間 約5.5時間 約8.1時間
本体サイズ 299(幅)×196.8(奥行き)×3〜17(高さ)ミリ 325(幅)×223(奥行き)×3〜17(高さ)ミリ
重量 約1.1キロ 約1.3キロ
主な付属品 ACアダプタ、USBイーサネットアダプタ、mini VGAアダプタ、専用キャリングケースなど
発売日 2011年11月下旬以降 2011年11月3日 2011年11月3日 2011年11月下旬以降
価格 8万4800円 9万9980円 10万9800円 12万9800円

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